東和電子、超小型コンポ「Olasonic NANOCOMPO」シリーズ第1弾USB DACアンプ『NANO-UA1』を4月に発売

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昨年10月、東和電子がOlasonicブランドの新たな展開として超小型のオーディオ単品コンポーネント群「NANOCOMPO」を開発中であること表明しましたが、ついにシリーズコンセプトと第1弾商品が正式に発表されました。

「良い音と暮らす これからのオーディオの形」をテーマにこれからの据え置きオーディオ機器にあるべき「可能か限り小さく」「美しいたたずまいでバリュー感があり」「大型商品に負けない音質を備え」「パソコンとの親和性が高く」「買い足してゆける統一されたデザインと操作性を持ち」「縦置きでも仕え」「手持ちのCDも生かせる」という考えにたち様々な商品を開発していくとのこと。

記念すべき第1弾は、PCオーディオを使いやすく楽しめるUSB DAC内蔵プリメインアンプ「NANO-UA1」。希望小売価格73,500円で4月下旬より発売開始予定。

NANO-UA1の主な特長
1、置き場所を選ばない小型サイズオーディオシステム
・筐体サイズ149×149×33mmは、ほぼCDジャケット3枚分。家庭の生活スペースの中で自由な設置が可能。
・筐体はアルミダイキャストによるシームレス構造とし、シンプルなデザインと上質な仕上げを実現。
2、USB DAC内蔵プリメインアンプによりPCオーディオを簡単に楽しむことが可能
・USB対応サンプリング周波数は96kHz/24bit、デジタル同軸/光入力は192kHz/24bitに対応。
3、PCオーディオ初心者でも簡単に使える「ドライバーインストール・フリーシステム」
・ドライバーインストールが不要。
4、ジッターフリー&アップサンプリングによる徹底した高音質設計
・USBだけでなく全てのデジタル入力に対し、入力系のジッターを遮断するジッターフリー設計。
・USB、光デジタル、同軸デジタル、アナログのすべての入力は192kHz/24bitにアップサンプリングし高音質な信号処理。
・アップサンプリングには音質を吟味したTI社製Burr-BrownブランドのAsynchronous Rate Converter SRC-4392を使用。
・クロックには温度補償水晶発振器(TCXO)を採用。
5、音質に定評のある高性能DAC「PCM1792」を搭載
・音質の要となるDACデバイスに「Ti社製Burr-BrownブランドPCM1792」と、IV変換回路に「Ti社製Burr-BrownブランドOPA2132」を採用。
6、高音質を追求したデジタルアンプ「TPA3118」を搭載
・パワーアンプは「Ti社製TPA3118」を1.2MHzの高速スイッチング周波数でドライブし、力強さと繊細さの両立を実現。
7、高音質ヘッドホンに対応した高性能ヘッドホンアンプ搭載
・「OPA2132」を使用し出力段をダイレクト出力(OCL)とし低域を充実。需要が増加している高音質ヘッドホンへも対応十分。
8、小電力電源から大きなドライブ力を生み出すSCDS(Super Charged Drive System)を採用
・小信号時に余る電気を大きなキャパシターに蓄え、大信号時に大きな電流を供給。東和電子独自の電源供給方式。
・26W+26W(ダイナミックパワー、4Ω負荷)という出力ながら、数値をこえた瞬発力にあふれるパワー感。
・SCDSにより電源効率が大幅に向上し、無音時=約5W、最大出力時=約20Wの低消費電力を実現。
9、ボリウムツマミの感触と使い易さを両立した「ハイブリッド・ボリウム」搭載
・ボリウムを回した時の質感は重要なポイント。質感の良いメカニカルボリウムを使いながらリモコン操作が可能。
・ボリウムツマミをある位置で使っているとき、リモコンのボリウムボタン▲▼を操作すると今の音量からUP/Down可能。
・リモコンでボリウムを操作している時はフロントパネルの「RM」ランプが点灯し次にボリウムツマミを動かすと「RM」ランプが消えツマミの位置の音量に戻る仕組み。

東和電子さんのご厚意で、先週NANO-UA1のほぼほぼ完成版の実機を見せていただくことだできました。以下、画像をクリックすると拡大されますので気になる人はじっくり眺めてみてください。

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昨年10月に発表された筐体はくアルミダイカスト製のシルバー仕上げでしたが、製品版は仕上げがプラチナホワイト調に変更されています。また、ボタン類の表面が梨地のマット仕上げになりました。

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ボリュームの形状とその左に配置されているランプも配置も若干変わりました。右下の型番表記も以前の「NANO-UA1」から「UA1」のみに変わりました。

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背面はコネクタの配置に変更はありませんが、パネルがビビッドな赤に変更されています。差し色というほどでは無いですが、アクセントになって良い感じです。

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トップデザインは10月のプロトタイプから特に大きな変更はなさそうです。

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裏面はこんな感じ。4つのゴム足の中央にビスの頭が見えてますが、製品版は全面ゴムでビスは見えなくなるそうです。また、筐体の厚みがプロトタイプから変更され、若干肉厚になっているそうです。

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リモコンもプロト版から微妙にデザインが変わってます。

でもって肝心の音質について。東和電子の社長室にて、お馴染みのKEFの50周年記念モデル「LS50」との組み合わせでハイレゾ音源を視聴させてもらいましたが、そのサイズや消費電力から想像できない力強く解像感のあるサウンドが楽しめます。ダイアーストレイツの音源ではほどよく効いたオーバードライブが気持ちよい、マーク・ノップラーの指引きの独特のニュアンスまでもが伝わってきて感動しました。

UA1自体が73,500円、KEFのスピーカーがペアで約12万と結構な額になるわけだから、それぐらい良い音になってくれないと困るわけですが、オーディオマニア的にはたった20万でこのレベルのシステムが、しかも超低電力で組めることに価値があるのかも…。

とはいうものの、当然我が家には10万以上もするスピーカーを買う余裕もありません。が、東和電子さんのご厚意で、発売前のどこかのタイミングでUA1のデモ機を借りられることになったので、自分が所有している安めのスピーカー群と組み合わせた時のUA1の実力検証をしてみたいと思います。

安めのスピーカーでも十分威力が発揮できると言うことになれば、徐々にシステムをグレードアップしていく楽しみも生まれるというモノ。なにはともあれ、今後登場してくる同シリーズのラインナップが楽しみです。Facebookによると今後の計画としては、CDトランスポート「NANO-CD1」、D/Aコンバーター「NANO-D1」を初夏までに発売予定しているとのこと。

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