ソニーのスマホ、どう巻き返す? 就任から10カ月目。平井一夫社長を直撃
スマホのシェア奪回へプレステOS搭載示唆-ソニー・平井社長
平井社長のインタビュー記事にスマートフォンへのプレステOS採用の可能性を示唆する記述。他社も採用するAndroidスマホビジネスでソニーらしさが出せるのかとのツッコミに、ひとつのOSにこだわっているわけではないとしてプレイステーションOSを搭載する可能性を示唆。市場の状況に応じて他のOSについても検討をしていくことを宣言。
こちらは本田雅一氏のXperia Z開発者インタビュー。「ここまで努力してブランド価値を積み上げていっても、3年後にはハードウェアでの差異化は不可能になっているのではないか。構造的に簡素なスマートフォンが、果たしてソニーのようにハードウェアの質で勝負する企業にとって、いつまで高収益な事業であり続けるかは不透明だと思う」と言う本田氏に対し、「今から継続して、ほかにはできない商品を作る方法について模索し、差異化できる要素を積み重ねていくべき。総合メーカーであるソニーはこの先の細かな差異化の積み重ねをやりやすい環境にある」と開発者の黒住氏の返し。「スマートフォンやタブレットが、ほかの商品分野を呑み込んでいく中、その呑み込む商品分野で強い存在感を放ってきたソニーという総合メーカーだからこそ、スマートフォンの質をより高める技術やノウハウが内在する」とする本田さんのフォロー解説がわかりやすい。
Xperiaブランドで出す出さないはあるかもしれないが、CLIE向けのHandheld Engineや3G対応のVitaが開発できるSCEなのだから、本来ならばCPUやOSを含めたスマホのスクラッチ開発も可能なはず。ソニーにしか出来ない、ソニーにしか作れないスマホをグループの力を結集して作り上げていただきたい。
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