8月発売の「DigiFi No.7」の付録、Olasonic「USB/DAC付きデジタルアンプ」とUSBケーブルが1本あれば、パソコンにリッピングした音楽ソースやBlu-rayディスク、録画したテレビ番組などの音声を、手持ちのオーディオスピーカーで良い音で楽しめます。
■セットアップは超簡単
・パソコン
・USB/DAC付きデジタルアンプ(「DigiFi No.7」の付録、2,980円)
・USBケーブル(Aオス←→Bオス)
・スピーカー
・スピーカーケーブル
用意するものはたったこれだけ。物理的な接続については説明する必要もないですね。アンプにスピーカー(ケーブル)を接続したらアンプとPCをUSBケーブルで接続してPCの電源を入れるだけ。PC側の音声がスピーカーから再生されるようになります。
接続で気をつけるとすれば、スピーカーの+と-を間違えないようにすることぐらいでしょうか。
あと、パソコンのOS(Win 7/Vista)によって接続直後の音量レベルが最大になっていることがあるので、ソースを再生する前にミキサーで音量をある程度下げておいた方が良いかも。調整無しに音楽プレイヤーを再生すると、けたたましい大音量になり、下手をするとスピーカーの破損にも繋がるかもしれないのでくれぐれもご注意を。
■こんなスピーカーと組み合わせてみた
昨年5月に引っ越ししたんですが、その際、AVアンプやコンポの類はかなりの量を廃棄したんですが、10年ほど前に購入したVAIO MX5に付属のスピーカー「SS-MX3」とヤマハの「NS-10MM」はアンプ内蔵のVictor RYOMAにも使えるのでとっておいたのです。
「SS-MX3」の仕様は、3リットル木製エンクロージャー, バスレフ型, 10cmコーン型フルレンジユニット, 4Ω, 防磁型(EIJA), 最大出力50W(EIJA)。VAIO MX5のデジタルアンプが10W+10Wと、今回のUSB/DAC付きデジタルアンプの仕様に近く、相性も良さそうだったのでまずはコイツで試してみることにしました。
ちなみにUSBケーブルは数年前に購入した外付DVDドライブに付属していたものを使用。おそらくは普通に買ってもたいした金額ではないでしょう。東和電子さん曰く、USBケーブルやスピーカーケーブルひとつで音は全然変わるそうです。前者は素材はもちろん、長さも影響するようなので、お金に余裕がある人はオーディオ専用の短いケーブルを調達してみてはいかがでしょう。
■見た目は小さくても出てくる音はすごいんです
パソコンは昨年8月に購入し、今もメインで使っているVAIO Z2。音源はできるだけ高音質なものをってことで、久しぶりにx-アプリを使用。ソースは全てATRAC Advance Lossless。
ミキサー設定はスピーカー出力が50で、x-アプリは4~5。少ないように見えるかもしれませんが、これでもかなり大きな音が出るんです。ちなみに、OlasonicのホームページにFAQとしてPC側の音量調整方法の解説があるのでWin 7/Vistaな方はよく読んでおきましょう。
前置きが長くなりましたが、実際にスピーカーから飛び出してくる音は、手のひらサイズのアンプとは思えない力強いものでした。ちなみに、スピーカー出力が50で、x-アプリのボリュームを10ぐらいにしようものなら苦情が来るぐらいの大音量になります。
「SS-MX3」の特性もあるのでしょうが、想像していた以上に低音が出ていて驚きました。解像感や音像感はOlasonicの卵形やVictor RYOMAの内蔵アンプに及びませんが、低音の鳴りでは上。サイズからは考えられないパワーに驚くことしきりです。無音状態のノイズもスピーカーに耳を相当近づけないとわからない程度です。
Perfumeの「JPN」のようなアルバムで聞き比べるとわかりやすかったです。低域から中域が中心で、高音域は抑えめな感じ。ガチャガチャしない分、聞きやすいかも。相性が良かったのか、素の音でも良い音が鳴ってくれるのでラッキーでしたが、ソースに応じて音楽プレイヤーのイコライザーで好みの音質に追い込んでみるのも楽しいでしょうね。
これがヤマハの「NS-10MM」になると、なんでこんなに違うのっていうぐらい低音が鳴らず、高音が前に出てきます。ま、バスレフ無しの2ウェイなので違って当たり前ですね。元々がシアター用なのでのテレビ録画の音声出力の方が向いているんでしょう。いずれにしてもイコライザーは必須という感じでした。
スピーカーが変われば音も変わるってことで、たくさんスピーカーを持っている人ほど楽しみが多くなるのではないでしょうか。値の張る本格的な大型スピーカーではどんな音が鳴るんでしょう。気になるところではありますが、そんなスピーカーは持ち合わせていないので、その手の検証はStereo Sound社にお任せします。
パソコンをリッピングマシンとしてしか使っていないような人、普段はほとんど携帯音楽プレイヤーや携帯電話でしか音楽を聴いてないという人に、是非試してみて欲しいです。中古オーディオショップでスピーカーを物色したりするのも楽しいかも。
・DigiFi公式サイト
・DigiFi「No.7」(Amazon)
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