巨額赤字のソニー、株主に収益改善策を説明
【株主総会ライブ】ソニー(1)「臆していては再生はない」 平井社長が株主に決意
【株主総会ライブ】ソニー(2)株主「ストリンガー、中鉢両氏は賞味期限切れの戦略進めた」
【株主総会ライブ】ソニー(3)「ずっと期待を裏切られた」と株主 業績回復の工程表を求める
【株主総会ライブ】ソニー(4)ストリンガー氏の高額報酬 「第三者機関で適切に判断」
【株主総会ライブ】ソニー(5完)「ソニーは変わったと評価される製品を出す」と平井社長が決意表明
Sankeibizがソニーの株主総会を丸ごと書き起こしてくれています。株主との質疑応答では拍手のタイミングも記載されており、ライブ感があってよいです。中鉢・ストリンガー両氏への風当たりは半端ないです。ちなみに、午前11時43分に閉会しており、総会に出席した株主数は過去最高とか。
以下は個人的に注目した平井社長の発言。
・事業性を判断し、コア事業の強化、経営の健全化を図っていく。エレクトロニクス分野で売上6兆円、営業利益率5%、グループ全体で8兆5000億円、営業利益率5%を目指す。顧客の好奇心を刺激する会社あり続け、ライフスタイルを変えるような、常識を変えるような顧客体験をもたらす商品を提供することがゴール。
・縦の事業本部メーンの商品企画から、横のネットワークの中で、ソニーらしさとは何か、全体で議論する組織を立ち上げている。今までよりも研究開発のテーマを3年後、5年後にどういうものができるかを精査している。研究開発が同じ方向を向くように組織を変えている。
・組織、商品企画のあり方を根本的に見直して、商品力を強化している。品質については、お客さまとソニーの接点の中で大事なポイント。木村(敬治)執行役を中心に品質改善活動を進めている。私も担当部署から品質のアップデートをもらいながら品質向上に努めている。品質が高いソニー製を使ってもらいたい。
・株主の皆さま、お客さま、マスコミからソニーらしい製品、ソニーらしい体験を期待されているとうかがっている。エレクトロニクスビジネスであろうと、映画事業、ゲーム事業でもベースには『お客さまに感動を与えたい』という思いがある。このビジョンを大事にしながら、中でも喫緊のエレクトロニクスの復活に時間を割いて、ソニーは変わったと評価されるような製品を提供していきたい。
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