非連続の進化を遂げた究極のモバイル、VAIO Z2シリーズ(実機編)

VAIO Zシリーズ みんぽすモノフェローズイベントレポートも4回目。実機画像と個人的な感想をもってして最終回にしたいと思います。なお、珍しく大きめの画像を使っているのでかなり縦に長くなりますので、続きを読むのクリックはご注意下さい。

■Z1とZ2

ZをZたらしめたシリンダーフォルムの名残は全く無し。むしろVAIO Xの進化形と言えそう。

■Z2とXのサイズ比較(ゴールドモデル)

液晶を開いた状態。ポートの数がすごいけど、たたずまいはまさにVAIO Xそのもの…と個人的には感じています。

フットプリントはこんなにも違うんですね。まあ、でもこの程度の差で、フルHD液晶やフルピッチのキーボードが使えるってんですからすごい。

左側面。VGAポートとケンジントンロック。Xとは逆ですね。

右側面。Power Media Dockのコネクタ含め、VGAポート以外は全部右に集中しています。

背面は「Hexa-shell」デザインのコンシールドヒンジが目をひきます。この角度はXと見た目が全然違いますね。

■カラバリ

上のXとの比較画像がゴールドモデルそのもの。液晶を開くと落ち着きのあるブラウンカラーのキートップ。華やかな外観と対照的です。

タッチパッド部もよく見てみると六角形の柄が。ざらっとした触感。摩擦を減らす効果があるのかタッチパッド操作もスムーズ。指紋センサーはこの位置です。

左から見ても右斜め上から見ても大きなVAIO X…と個人的には感じてます。


このゴールドモデルは欧州向けということで、キーボードは英字配列でした。設計編で触れましたが、Z2はキーボードからの吸気も行われています。

コンシールドヒンジのSONYロゴ刻印が光ります。手持ちのVAIOのSONYロゴは皆印刷だったので高級感が違います。

VOMだけでしか買えないおそろいカラーのPower Media Dock。あとで買うより9,800円おトク。DVDとBlu-rayの差額が1万なのも絶妙。

ブルーのインパクトは想像していた以上。初見で買うならブルーだと!決めたぐらい…なんですが、Xでちょっと苦労したので、外装がブラックのモデルは避けたいかなあと…。


こちらはブラックモデルの日本語配列キーボード。上のブルーモデルが英字配列キーなので気になる人はじっくり比較。自分は日本語配列に慣れちゃってるので選択することはないのですが、やっぱ英字の方がスマートに見えますね。

■シートバッテリー

Xの拡張バッテリーの進化形。プレゼンにあったように、単体で充電可能になったのはうれしい。吸気・排気についてもしっかりと計算されている。

本体をスリムに見せる斜めカットはシートバッテリーにも採用されており、一体感の創出に一役買っている。

■専用バッグ

純正品がいきなり3種類。かなり力が入ってますね。個人的にはバッグは個性演出の重要な道具と思っているので、3rdパーティー製に期待してます。

■個人的な雑感

新Z(Z2)の側面を斜めにカットしたフルフラットボディ。Ultimate Mobile PCとして欧州で先行発表され、公開された画像を見た瞬間にXのエッセンスを感じ取れました。たたずまいだけで「欲しい、手に入れたい」と思ったのも久しぶりです。

Xに惚れ込み2年間近くメインマシンとして使ってきた身としては、Xの良いところもダメなところもよくわかっています。モバイル性能は完璧に近いけど、自分がやりたいことがストレス無くできるかというと、かなりの面でパワー不足な感は否めませんでした。

サイトの更新作業1つとっても、もう少し処理が速かったらと思うことがしばしば。メーラーとタブブラウザーを行き来して、テキストエディターでサマリーを作る程度の作業だけでもファンがブンブン回ることも。ということで、じわじわとストレスがたまってきていたわけです。

元々、Zには興味はあったのですが、小さいモノ好きでパワーよりもモバイル性能を優先する嗜好性に加え、予算の問題もあって今の今まで未体験ゾーンのスルー状態だったわけですが、Xの進化形とも言える今回のZ2は、たまりにたまったストレス同様、無視できない存在になりました。

ま、Xを使い倒すことでようやく林さんが言うところの「やらなきゃいけないことや、やるべきことを持っている、積極的に何かをしたいと思っている人の持ってる能力を1.2倍とか1.3倍にひろげるためのツール」の意味が理解できたってことかもしれません。

Xのお披露目イベントで感じたコトと同じなんですが、個人的にはPCはブラックボックスで良い人なので、片面実装基盤とかデュアルファンとか、個別のパーツを見て感動するようなことはないですが、Z2が最高の道具を提供しようという思いで作られたことは今回のプレゼンや実機から十二分に伝わってきました。

実際のところ、イベントではそうした高パフォーマンスが感じられるデモを体験することは出来なかったんですが、type U、type P、VAIO XにVAIO Wと、非力なCPUを積んだモデルばかり使ってきた自分にとってみたら標準電圧版のマシンを遅く感じるなんてコトはあり得ないでしょうし、毎日Xでやっている作業も確実に楽になるはず。

今年はあんなコトもあって個人的に考えるところも多く、現状打破という意味でも新しいことにもチャレンジしたいという思いが強くなってきており、それを実現するためにも道具にパワーが必要と感じていました。Z2の登場をあえて渡りに船と考え、新たなる航海へと旅立てたら良いなと。乗船料は相当高くつきそうですが、元が取れるように鋭意努力するのみ。

てことで、今日が記念すべきエントリー販売開始の日。買いますよ、ほぼ最高スペックで。ちなみに、同居人了承済みです。来年以降、PCなど買えなくなる可能性も充分あると厳しいお言葉をかけられているのでがんばらねばです。

最後の最後になりますが、type P、VAIO Xに引き続き、購入の後押しになるイベントを開催してくれたソニー、SMOJ、WillVii関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。また、一連のイベントレポートがVAIO Zの購入検討に多少でも役になれば幸いです。

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