PlayStation Vita 24,980円の勝算と新市場対応は? ~E3 2011特別編 SCE平井一夫社長インタビュー~
西田宗千佳さんのRandomTracking。PSN不正アクセスとPS Vitaがメインの平井CEOへのインタビュー。先週の記事だけど、PSN事件以外で注目したいポイントのみ抽出。(注意書き無き場合は平井氏のコメント)
・ PS3のビジネスは、これからも力強く、もっと成長できる。根本的にプラットフォームとして一新しないといけないとか、コンフィグレーションを一新しないといけない、ということにはなっていない、と認識。
・(Vitaの開発に際し)会社全体に課した課題は3つ。1.究極のポータブルゲーム機を作る。2.最初からユーザーに受け入れてもらえる価格設定。3.4~5年もかけて、ソフトと周辺機器ビジネスでハードビジネスをサポートしたくない。SCEチームががんばってくれて、かなり高度なレベルで、この3つをうまくまとめてくれたと思っている。
・ハードが赤字である時期を短期で駆け抜け、ハードとソフトで利益が出る時期をできる限り長くする、というのがSCEが元気であった頃の「必勝パターン」(by 西田氏)
・アメリカ市場がポータブルゲーム機に興味がない、ということではなく、必要とされているのは、そんな市場に「こういうものはどうですか」とVitaのような製品を、強い意志をもってマーケットに投入できるか、ということ。
・スマートフォンやタブレットの市場でゲームが大きくなっているのは事実。そこを無視しても逃げてもしょうがない。そこにはPlayStation Suiteというものを当てていく。
・少額課金が流れとして大きくなってきているので、それを積極的に取り込もうとするパブリッシャーが増えている。ネットワークにつなぐのが常識、ある意味前提となっているデバイスになったので、いかようにもビジネスモデルが組み立てられるとは思っている。
「21世紀のウォークマン」から「究極のポータブルゲーム機」へ。昔と違って直球の真っ向勝負。わかりやすくて良いけど、コアゲーマー以外の人達への普及は大変そうだなあ。とりあえず、国内はMHP3(G?)が普及を後押ししてくれることでしょう。そういえば、最近公開されたVita専用タイトル「GRAVITY DAZE(仮) 」の紹介ムービー見たんですけど、すごいですよ~。早くこんなゲームを遊んでみたいっす。ともあれ、ソニーグループ全体の信頼回復を取り戻す意味でも、Vitaにはうまいことローンチして欲しいモノです。
ついに正式発表された「PlayStation Vita」、PSPユーザーの期待と不安
こちらは価格.comの各種データをまとめた市場調査支援サービス「トレンドサーチ」の記事。国内ではVitaの価格設定は高評価。不安要素はUMD資産が生かせないことで何らかの解決策を望む声も多いとか。ヒットの原動力としてモンハンが取りざたされており、その動向に注目が集まるとしています。
以下、PSN事件関連で気になったニュース。
※ソニー、ユッケ社長…… なぜ、トラブル謝罪で失敗したか
ソニーの社長が韓国人に替わったのかとおもたよ。全く紛らわしいタイトルだ。さておき、ソニーはまあボロカス言われてますね。もうソニー製品もサービスも使わないという人に対して賠償になるような選択肢も用意すべきという意見には賛成だけど、“ネット上の批判は自社に対する健康診断表であると謙虚に受け止め、改善に役立てるべき。同様に、ハッカーにセキュリティを破られたら「自社の弱点を教えてもらった」と受け止めるべき”てのはどうなんだろう。定義そのものが曖昧だけど、事件発覚以後、ソニーが相手にしているのはクラッカーなような気もするし…。
※PSNに不正アクセスしたハッカー3人逮捕――外電報じる【速報】
でもって、スペインで国際的ハッカー集団「Anonymous」メンバー3人が容疑者として逮捕され、ほどなく保釈金なしで釈放されたらしいけど、今度はAnonymous側が報復を示唆するコメントを発表したとか。報復の対象って誰になるの?