Reader Storeの新たな本との出逢いをサポートするサービスとは


電子書籍、これからどうなる?(2) シャープとソニーが目指す端末とサービス(2/2)

Sony ReaderとReader Storeのサービス発表時に提供すると言っていた新たな本の出逢いのサポート(演出)がようやくスタートしたらしい。

・「好奇心の本棚」では、画面上に表れた本棚に「クラシックカメラ」「サボテン」「ぬいぐるみ」など好きな小物を置くと、関連する書籍が表れる。
・「PetaMap」と連携して提供する「本の地図」では、作品中に登場する地名を地図上に表示する。ユーザーは、自分にゆかりのある地名を含む作品や、これから予定している旅先に関連する地名を含む作品を読むことができる

久しぶりにStoreを覗いてみたらその本棚があった。Flashベースのコンテンツなのね。どこかの誰かさんが作った本棚が1ページに30個。それがなんと40ページ近くも。どんなアルゴリズムか知らないけど、小物に対して選ばれる本のダブりが多いように見える(上の画像のクマのぬいぐるみが良い例)。小物にしたしてヒモ付けしている本が少なすぎるのでは?

Petamapの方もデータベースが少なすぎ。「中央区銀座」で検索すると3件、「東京駅」で3件、「港区六本木」で2件、「港区高輪」で2件。林真理子の「anego」関連ばかりがヒット。これから増えるのかどうかわからんけど、現段階ではかなり中途半端な印象。

そもそも、どちらもPCが無いとまともに使えないのがなんとも…。後者はスポット情報をPDF変換してReaderで持ち歩ける仕組みがあれば印象も変わるかもしれないけど、どちらにしてもモノクロじゃあ見づらいしなあ。“小脇に「本の地図」を携えて”というにはちょっと無理があるサービスのような…。

記事では“ユーザーがある程度選ぶことができるボリュームは必要だが、それよりも、端末やサービスの利便性、何より「使っていて楽しい」とユーザーが思うような仕掛けをどのように提供していくかが、今後、問われていく”とまとめているけど、とにもかくにもまずはラインナップの充実が先でしょ。Readerだって「2,000万人の『読書好き』のための読書専用機」なんじゃなかったっけ?ターゲットはわざわざお薦めしてもらわなくても読みたい本は山ほどあるってば…。

以下、電子書籍関連のトピックスをついでにクリッピング。

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BookLive」は複数端末から利用可能だけどまだPCとAndroid専用リーダーがあるだけでコミックスや雑誌以外の書籍ラインアップはReader Storeと変わらない印象。