「Android向けとしたのは台数を追った結果」,PSSについて,SCE平井社長に聞く
PlayStation Suite(PSS)がAndroid向けなのは「台数」にプライオリティを置いたから。Androidでも台数を求めるとスマートフォンで次にタブレット端末。「Sony Internet TV Powered by Google TV」も普及すれば提供はありえるし、普及させるためのキラー・アプリとしてPSSの提供もあり得るかもしれないとか。以下、注目したい内容をメモ。
- PSSを通じたゲーム提供とAndroidの一般的なゲームとの差は、PSクオリティのゲームがきちん快適に遊べて動作確認が取れる(=SCEとして品質を保証している)点が魅力。
- PSSは「PlayStation Store」を通じて提供予定だが詳細は未定。ストアがどう位置付けされるかなどについては各通信キャリアと相談。
- まずは初代PSのゲームを提供するが基本的にPSS向けの新規タイトルを作って欲しいと思っている。全てのゲームがAndroid端末で動作するわけではない。
- スマートフォン向けゲームにどう対応するのか。その答えがPSS。「勝つ負ける」のではなく「参入する」という姿勢。
- Android端末に入っている(カジュアル)ゲームを楽しんだことをきっかけに「ゲームの世界」に入ってもらえる可能性がある
でもってそれらの要素を実際にAndoridに取り込んだリファレンスモデルが、「第45回スーパーボウル」のテレビ中継で外観が公開され、13日に正式発表されるソニエリの「Xperia Play」ということっすか。
ソニエリ、スーパーボウルで「XPERIA PLAY」公開、正式発表は13日
専用コントローラー付きなのでカジュアルユーザー向けじゃないような気もするけど。ボタンが無いとPS1のゲーム遊びにくいだろうしね。今後はボタンレスのPSS専用ゲームもたくさん出てくるということなんだろな。にしてもあのCMはどうなんだろ…。逆にPSSのイメージ悪くならないか?
【NGP続報】「3D対応は?」「有機ELパネルの調達先は?」「通話機能は?」,SCE 平井社長に聞く
こちらは同じく平井氏へのNGP絡みインタビュー記事。すっかり見逃していたので今更だけど注目コメントをメモ。
- 携帯ゲーム機における3Dの必要性や目指すゲームの世界観、コストなどを考慮した上で採用しないと決めた。 別の方法で没入感を高めたい。
- 有機ELディスプレイをどこからかつ何社から調達するのかは未決。本当に決まっていない。
「エンターテインメント」に軸を置くと音声機能を付ける必要がないとの結論に至った。今回の形状の通話は難しい。 - スライド型も含め、様々な形状を検討した結果、「スーパーオーバルデザイン」がバランスが良くゲーム・プレイに適するとの結論に至った。
- これまでのPSP対応ゲームをはインターネット上からダウンロードすることになる。権利関係で提供できないものがあるがなるべく多くダウンロード版を提供したい。
- 地域によっては3G回線の通信機能を載せずにWi-Fiだけを搭載するモデルを展開するかもしれない。
ゲーム以外のAV関連の機能についても知りたいなあ。BDレコやPS Storeの映画もHDクオリティで持ち歩けるんですよね、きっと…。
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