本質となるファンクションから問題を解決しようとする「ファンクショナル・アプローチ」をウォークマンのヒットを例に解説。
ウォークマンは、《音楽を再生する》、《音楽を携帯する》、《楽しむ機会を増やす》の3つのキー・ファンクションを高めることによって、《音楽を楽しむ》達成度を高めたモノ。ヒットした理由は、これら3つのキー・ファンクション役割が、それまでの製品と比べて、はるかに優れていたからで、30年間ヒットを続けているのは、その都度カタチを手放してきたからとか。
・新しい技術を取り入れ、古い技術を手放していく
・必要な機能を取り入れ、不必要な機能を手放していく
・しかし、キー・ファンクションは手放さない
・キー・ファンクションが変わらないから、利用者の満足は下がらない
というのが企業永続のポイントらしいです。「30年間ヒットを続けている」という言い方は誤解を招きそうですが、ウォークマンがポータブルオーディオ市場を生み出したのは確か。結局、《音楽を再生する》、《音楽を携帯する》までは誰にでも出来たけど、《楽しむ機会を増やす》ことを掘り下げて広げていってれば今頃は…。てな話しはともかく、次世代のウォークマンはAndroid採用ですし、想像も付かないような音楽の楽しみ方を与えてくれるものと期待しております。
Vol.02 ウォークマン発売 昭和54年7月1日 街の風景が違って見えた日(1/2)- 昭和史再訪セレクション – 地球発 – [どらく]
ちなみに、こちらはtwitter経由で知った記事。ウォークマン2号機登場により、「どこでも自分だけの世界にひたることを可能とする道具の進化が、それから始まった」との記述も。
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