1990年代半ばからささやかれてきたテレビとPCの「コンバージェンス」がGoogle TV(コラムでは「Smart TV」って言ってます)でうまくいくかもしれないとするコラム。原文が掲載されたタイミングが米国時間2010年5月19日なので、それを念頭に置く必要はありそうですが、にしても色々書かれてますね。
・Googleの検索機能を使ってテレビ番組を検索できることがメリットであり、番組名や俳優などの各種情報だけでなく、(字幕情報を検索することで)セリフまで探し出せるようになる
・「Chrome Web Store」では、インターネット上の各種サイトに投稿されたテレビ番組を提供し「カタログ」から好きなときに選んで視聴することができる「Clicker.TV」などのWebアプリを提供。Webアプリを利用すれば、テレビを見ながらスポーツのスコア、金融情報、ソーシャルネットワークといったインターネットの各種データも監視できるようにもなる
・パーソナライゼーションとソーシャルネットワーキングをリビングルームに持ち込む。異なる時間帯の居住者がインターネットベースの同じ番組(一方は生放送ではない)を同時に見て、その番組を話題にして会話ができるようになる
・ソーシャル関連のストリームデータとテレビ番組が同時に表示されたり、テレビで番組を再生するSNSのリンクが登場することも想像に難くない
Spider Pro、VAIOギガポの「カタログビュー」機能、ニコニコ動画、Twitterのような仕組みやサービスがテレビ一台で利用できるみたいなイメージ。これにお得意のパーソナライズされた広告配信システムが連動するんですかね。また、「Smart TV」のアイデアはクロスプラットフォームの相互運用性を実現するとかで、以下のようなことが実現できるのではないかと予測しています。
・タブレット上でテレビを視聴して、番組を一時停止させることもできるはず。帰宅後に同じ場所から番組の続きを見られるようになる
・Androidタブレットをリモコンとして使えるようになる可能性も高く、リビングルームのHDテレビであとで楽しみたい番組をタブレットから仮想デジタルレコーダに録画することもできる
・アプリの大半はHTML5で導入され、ブラウザベースとなるため、iPadを含む競合携帯端末でも使用やアクセスが可能になる
でもって、Google TVのオープン特性はAppleプラットフォームに二の足を踏むハリウッドに受け入れやすくするかもしれないとして、テレビとPCのコンバージェンスがようやく実現すると声高らかに宣言しつつコラムは終了します。
映像ソース以外のWebアプリのデータの表示方法がキモになりそう。個人的にはリアルタイムより録画した番組から広がる世界とタブレットを含むワイヤレスデバイスとの連携に期待。って日本で出るのかどうかもわからんのですが…。
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