低価格のBluetoothスピーカーなどで業界に新風を吹き込んだリテールコムさんが今度はコンパクトな充電器「マルチ充電ケーブル付！　ソーラーバッテリー」を販売するそうです。サンプルを試す機会に恵まれたのでサクッとレビューをば。

同製品は様々な機器を充電できるUSBポート搭載の小型ソーラーバッテリー充電器。リチウムイオンポリマー充電池も内蔵しており、太陽光や一般的な家庭用コンセント経由で充電可能なほか、内蔵電池を使わずにコンセントからUSBポートに給電可能です。

外形寸法は56×56×25mmで重量は約75g。ポピュラーなUSBモバイル充電器と比べ、ソーラーパネルと内蔵電池分、ずんぐりとした印象ですが、1.5倍程度厚みが増えた程度です。コンセント部の入力はAC100V~240Vの50/60Hz。USBポートの出力は5V/500mA。リチウムイオンポリマー充電池の容量は900mAhで繰り返し充電が約500回とか。なお、ボディカラーが白と黒の2つのカラバリがあります。

「ポケットソーラーバッテリー」でググると他社から同じデザインの充電器が同価格帯で販売されていることがわかります。基本的にOEM製品みたいんですがリテールコム扱い分にはマルチUSB充電ケーブルが付属するそうです。6種類のコネクタを付け替えて携帯電話やiPod/iPhone、PSP、DSなどに対応可能なものとか。

この手のケーブルは単体で買ってもそこそこするので、おまけでも付属するのはうれしいかも。他社との差別化にも一役買ってます。なお、こちらのサンプルは支給してもらわなかったので接続の検証はしていませんし、以下の写真の中にもでてきません。念のため。

使い方もカンタン。付属のマルチケーブル等を使いUSBポート経由で携帯電話や携帯ゲーム機などに接続。本体側面のスイッチを入れれば充電済みの内蔵電池から給電できるし、プラグを出して家庭用コンセント経由で給電可能。

リチウムイオンポリマー充電池を充電する方法は2通り。太陽光経由の場合は側面のスイッチをオフにして太陽光が当たる場所にパネルを向けておけばOK。ただし、充電料やバッテリー残量を確認するすべは一切なし。コンセント経由の場合もスイッチをオフにしてプラグを挿すだけ。コンセント経由の充電はUSBポート横の赤いLEDが点灯、消えれば充電完了。

パッケージには充電時間等の詳細は書かれていませんでしたので、他社のOEM製品のスペックを色々と調べてみたら、AC100V充電時で約4時間、太陽充電時約24時間（晴天時）との記載を発見。ぶっちゃけ太陽光オンリーだと満充電には2～3日ほどかかるってことになりますね。ということで太陽光充電はあくまでおまけのようなものと考えた方がよさそうですが、有るのと無いのとでは大違い。いつ何が起こるかわからない世の中ですのでね…。

あと、個人的に気になったのは、USBポート給電時の青いLEDのまぶしさ。かなり強烈です。気になるようならビニールテープやシールのようなもので目隠しすればいいんですけど、さすがにまぶしすぎ。あと、コンセントプラグが取り出しにくいと感じました。結構力入れないといけないし、注意しないと爪が折れます。オトコでもつらいんだから女性なんて言わずもがな。あと無骨なデザインももう少しなんとかして欲しいかなあ…。次があるなら是非改善して下さい＞リテールコムさん。ってOEMだから大元のメーカーの問題か…。

ということで、こいつを使って色々な機器を充電してみました。携帯電話やウォークマンやiPodなどの低消費電力な携帯音楽プレイヤー、PSPやDSといった携帯ゲーム機のみならず、リテールコムが販売しているBluetoothスピーカーやレシーバーの充電や給電にも使えて便利この上なし。

ちなみに、iPhone 3Gに関してはバッテリー残量表示が赤くなってからの充電で6～7割ぐらいまでは回復してくれました。最近はポケットタイプのWiFiルーターも流行ってきましたが、連続動作時間を伸ばしたい時にも役立ってくれそうです。

見た目は今ひとつだけどあると便利なのは確か。税込2,480円と高くもなく安くもないですが、日頃モバイル機器をたくさん持ち歩く方にはおすすめできそうな一品です＞マルチ充電ケーブル付！　ソーラーバッテリー

【追記】6/1時点で1,980円に価格改定されています。