Blu-ray版「ターミネーター4」のデジタルコピー機能を試す

11月20日発売の「ターミネーター4(T4)」のセルBlu-rayビデオをゲットしました。元々このシリーズは好きだし(3はダメダメだったけど)、ロードショーで見て面白かったのと、なによりPS3&PSPのデジタルコピー機能を試してみたかったもので…。

T4のデジタルコピー機能は、2010年11月いっぱいまでの期間限定サービスで、Blu-rayディスクに予め収録されているSD版のコンテンツをPS3のHDDにコピーして、PS3上で再生して楽しんだり、PSPにコピーして持ち出せるというもの。条件的にはネットワーク接続可能なPS3とPSPの所有者限定で、PS Networkへのサインインが必要になります。みたいなことが書かれていて、かつ12ケタのプロダクトコードが記載されたペラチラシがパッケージに同封されています。

t4bd_1

PS3にディスクを入れると、XMBの「ビデオ」にBlu-rayのHD版のアイコンとは別に「ターミネーター4 Digital Copy」というアイコンが表示されます。こいつを選択すると、このコンテンツはPS Networkにサインインして、本機のHDDにコピーすると利用できる旨が表示されます。OKを選択してPS Networkにサインインすると、プロダクトコードの入力画面になるので、ペラチラシに書かれたプロダクトコードを入力するとディスクからPS3のHDDにSD版のコンテンツコピーが始まります。

t4bd_2

ちなみに、SD版のコンテンツは、容量が1788MB、再生時間が1時間54分47秒、解像度が720×480、ビデオコーデックはAVCの1900kbps、オーディオコーデックはAAC256kbps(48000kHz)。視聴期間の制限は無いけど、PSPに転送する場合はPS Network経由の機器認証が必要になり、転送可能な台数も3台までに制限されています。

t4bd_3

てことで、真っ先に試したのがPSP goへの転送。PS3(のHDD)上のコンテンツを△ボタンで選択してPSP goの内蔵メモリーにコピー開始。自動的に認証作業が行われ、データが転送されます。転送してしまえば普通に再生可能。チャプターも設定してあります。

t4bd_4

PSP goの場合は内蔵メモリーとM2間でファイルのコピーが可能で、内蔵メモリーからM2にコンテンツをコピーした場合は機器認証なしでM2上のコンテンツを再生可能でした。でもって、このM2にアダプターを付けPSP-3000で再生可能か試してみたところ、機器認証が必要とのアラートが出て再生できませんでした。

結局、このM2上のコンテンツを別のPSPで再生するには、PSP-3000をPS3に繋ぎ、機器認証したうえでコンテンツを再度コピーする必要があるようです。機器認証コピーが終われば、普通にPSP-3000で再生可能になります。なお、PSP-3000用にコピーし直したM2をPSP goに入れて使う場合は、M2上のコンテンツも普通に再生できました。

ちなみに、コンテンツのクオリティはSDとはいえ780×480で1900kbpsのAVCですので、PSPで見る分には十分です。PS3とPSPがセットで必要にはなりますが、お気に入りのコンテンツを手軽に持ち運べるのはうれしい限り。機器認証式だから、出先で見終わったらサクッと消せるのがいい。見たくなった時にはまたPS3からコピーすればいいので…。

ワンソースマルチユースとはちょっと違うかもしれないけど、コンテンツ供給者みずからが、様々な視聴手段を用意してくれるのは良いことですよね。権利関係もクリアになっているので安心して楽しめますし~。今後はPS3とPSPだけじゃなくて、Blu-rayレコーダー/プレイヤー、VAIO、ウォークマン、携帯電話にも対応してくれるようになるといいなあ…。

音楽CDもこれぐらいのスタンスでやってくれると利便性あがると思うんですけどね。CD持ってる人にはポータブルプレイヤー用の圧縮音源や歌詞を無償提供するとかすりゃいいのになあ。じゃないとパッケージ、誰も買わなくなっちゃうぞ…。

【関連ニュース】
6年ぶりの最新作――「ターミネーター4」
「ターミネーター4」BDが「ダークナイト」抑え洋画歴代1位-洋画初3万枚超え。「けいおん!」5巻連続アニメTOP
PSP用音楽/動画管理ソフト「Media Go」をアップデート-BD/DVDのデジタルコピーやコミック転送に対応
PS3は「機能」、Wii は「話題」、Xbox360は「メーカーにこだわり」――コンシューマーゲーム機に関する調査(2)
Wiiと大画面テレビで家族の会話が活発に 実験で実証

「Blu-ray版「ターミネーター4」のデジタルコピー機能を試す」への6件のフィードバック

  1. ソニーが配給だからソニー製に機器にしかサービスを提供しないわけですね。
    従来の戦略と何ら変わりませんよね。
    オープンなフォーマットにするとか、オープンな機器(WinやMacやDS、XBOXなど)に
    提供したなら、ソニー変わったなとか思えるのですが。
    ある意味期待を裏切らない。

  2. それを音楽CD用にパッケージングしたらCCCDになっちゃいますね。CCCDってそういうビジネスモデルでしたから。

  3. >imoさん

    セルパッケージ購入ユーザー向けのサービスであり、Blu-rayが再生可能で、なおかつモバイル機器との連携が可能な機器向けのサービスになるわけですから…。MacやWiiでBlu-rayディスクが再生できるなら意味合いは異なりますが、現段階ではそうじゃないですし…。

    ちなみに、Media Goでも同様のサービスが展開できるようなので、Windows PCに限った話でいえば、ソニーオンリーではないみたいですよ>http://www.sonycreativesoftware.com/products/mediago/default_JPN.asp?page=updhist#1.3

    >hiroさん

    自分が言ってるのはこういうもののことです>https://so-mo.net/?p=4778

  4. そういえばiTunes digital copy ってありましたね。
    20世紀FOXとやっているやつですね。
    この時米SonyはiTunesムービーレンタルの方だけに参加と。
    しかしそもそもアップルは映画の配給元ではないので、
    今回のソニーの対応とは比較できないと思います。比較するならFOXとかなと。
    映画の配給元でありブルーレイの企画サイドでもあるソニーなら
    もう少し色々なことを期待するのですが、結局自社機器への囲い込みか・・・
    という点が残念なのです。モバイル用に業界標準規格を設定した、
    とかだとソニーを見直せるのですが。

  5. 重箱の隅をつつくようで恐縮ですが、タイトルにある Blu-lay という単語に違和感を覚えたのでコメントさせてもらいました。正式な名称は、”Blu-ray” ではないでしょうか?間違ってたらすみません。

  6. おっしゃるとおり、Blu-layでなくBlu-rayですね。よく打ち間違えてしまうんですよね。すいませんです。とりあえず、気がついたところは修正しました~。

コメントは停止中です。