2009年度第1四半期 連結業績のお知らせ(Sony Japan)
ソニー、第1四半期は営業損失329億円も“想定以上”-BRAVIAは売上減も損益改善。ゲームは不振
ソニーが2009年度第1四半期業績を発表。売上高は前年比19.2%減の1兆5,999億円。営業損益は前年734億円黒字からマイナス257億円。税引前損益は前年629億円からマイナス329億円。純損益は前年350億円からマイナス371億円。これでも5月の想定から1,000億円程度改善したそうですが、上方修正は行なわないとか。
- CPD分野:売上高は前年比27.3%減の7,734億円で営業損失は20億円。BRAVIA、サイバーショット、ハンディカムなどが減収
- NPS分野:売上高は前年比37.4%減の2,468億円で営業損失が397億円。ウォークマンが増収もゲームとVAIOが減収
- B2B&ディスク製造分野:売上高は前年同期比28.4%減の991億円で営業損失が124億円。ディスクはゲーム向け販売数減が要因
- 映画分野:売上高が前年比6.5%増の1,700億円で営業利益は18億円。「T4」や「天使と悪魔」が収益貢献
- 音楽分野:売上高が1,088億円で営業利益54億円
- 金融分野:売上高が前年比24.3%増の2,276億円、営業利益が57.7%増の482億円
- ソニエリ:売上高が前年比40%減の16億8,400万ユーロ、純損失が2億1,900万ユーロ。持ち分法による投資損失として145億円計上。何らかの金融支援が必要とか
ちなみに、2009年度の通期業績予想は、売上高が7兆3,000億円、営業損失1,100億円、税引前損失1,400億円、純損失1,200億円で5月発表から変更無しだそうです。
NPS分野はPCとゲームの苦戦が気になりますね…。ウォークマン増収と金融増収増益は久々の明るい話題。個人的にはMJ絡みで次の四半期の音楽分野がどうなるかに注目したいです。
(ウォークマンXシリーズは単価が高いから利益率も相当高いんだろうなあ、きっと…)
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