映像ソフトからポータブルデバイスへ「転送」 新潮流「デジタルコピー」の可能性を探る
PCやポータブルデバイス向けの映像ファイルをDVD/BDソフトと一緒に販売(同梱?)するのが、「デジタルコピー」「セカンドセッション」と呼ばれる技術。今年のCESでソニーが行ったBlu-rayビデオに収録されたPSP用映像をPS3経由でPSPに転送するデモもまさにそれですが、米国ではすでにiTunes Digital Copy、WMP、PS(PSP)向けなど、様々な形のテスト販売が行われており、西田さんがそれぞれを詳細にレポートしてくださってます。
Blu-layビデオにポータブル向け映像を収録したDVDを同梱するもの、Redeem(クーポン購入)コードによるダウンロードで対応するもの、様々なようですがオンラインで「DRMによるコピー認証」を行なうという形がスタンダードらしく、“DRMを使った映像の「利用権」をRedeemコードの形で映像ソフトに封入し、PCとポータブルデバイスで利用できるようにしたもの、というのが、「デジタルコピー」の正体”と西田さんは解説しています。
規格に関係なく、動画そのもののクオリティはポータブル機器向けとしては十分なようですが、権利処理の違いに伴い使い勝手には差が出てくるようです。とはいえ、結論としては間違いなく便利とか。手間になるのはコード入力と転送に要する数分間。リップ&エンコの無駄な時間がいらないってことですね。
日本国内の動きについては、導入までの道のりは長そうだけどさほど悲観的ではないとか。「DEGジャパン」設立を例に「新しい仕組みに対して、業界の垣根を越えて取り組む姿勢が見えつつあるから」と説明しています。
ちなみに、自分が持ってるDonald Fagenのソロアルバムを集めたDVDオーディオボックスにはコピーフリーのMP3ファイルがアルバム全曲分まるまる入ってます。利用にはオンライン認証が必要なので、これもデジタルコピーのひとつですね。供給側の一工夫で利便性が変わる好例かもしれません。
消費者を泥棒呼ばわりしたり、家電メーカー批判をする前に、コンテンツ供給側で何ができるかをもっと考えてみてもよいのではないでしょうか…>補償金問題について権利者団体会見。JEITAの対応を批判
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