ソニーに『自分がウォークマンを発明した』と主張する人が100人以上いる理由

ウォークマンの発明者が100人いる理由

ソニーファンを自称するコンサルタントの鈴木貴博氏がちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹介するコラム「ビジネスを考える目」にまたまたウォークマンネタが登場。「ウォークマンがiPodを追い抜く日」でのワンセグウォークマン絶賛も記憶に新しいところ。

「実は自分が本当の発明者だ」とか「本当の仕掛け人だ」という話は良く聞きますよが、今回のコラムでは、ソニーウォークマンを例に、ヒット商品の発明者がどうして複数発生するのか、その理由をひもといてます。社内外のコンセンサスを得るためのプロセスの代償が100人の発明者を生み出してしまうものの、そこで生まれた100人のアイデアがなければ、画期的な商品というものは生まれなかったということらしいです。

生みの親がいれば育ての親もいる。作るのが専門の人もいれば売るのが専門の人もいる。そういう人たちが皆協力し合って初めて画期的な商品が世に出て、我々消費者がそれを手にすることが出来るんですもんね…。

どん底まで落ちたソニーのウォークマンをここまで立ち直らせた人の中には、初代ウォークマン発売当時にまだこの世に生を受けていない人もいるはず。こらえ性のないソニーの中では珍しい事だし、ウォークマンが戦略商品だからということもあるのですが、画期的な発明を守り続ける人達の存在、努力も忘れてはいけないっすね。

【追記】タイミング良く、iPodの開発ストーリーを発見。Jozさん曰く「iPodは, 21世紀の『ウォークマン』だと思ってる。ソニーが1979年に発明したウォークマンは,革命的なハードウエアで,人々の音楽の聴き方を変えた。でも現在では,ハードウエアだけじゃ足りない。ハードとソフト,そしてサービスが相互に作用して出来上がるのが,デジタル時代の体験なんだ」とか。NewtonからPalm OSに受け継がれ、iPodの基礎となったAuto-Sync技術についても触れられています。21世紀のウォークマンはやっぱりPSPじゃなくてiPodなのかなあ…>iPodの開発(第3話)― 21世紀のウォークマン(1)