ソニーCSL設立20周年記念シンポで中鉢社長が講演~限界は産官学連携で打破

ソニーCSLが20周年記念シンポジウム-ソニー・中鉢社長が社会のための研究所に期待
ソニー、中鉢社長「社会のため自由に研究を」

ソニーCSLが設立20周年を記念したシンポジウム「21世紀の社会と科学・技術」を6/4にソニー本社で開催。「21世紀の科学と技術」をテーマにした中鉢社長のキーノートスピーチ内容が紹介されています。10分超過で最終的に講演時間は1時間という長丁場ながら本題が3分という構成。ご自身の学生時代の体験披露も珍しく、聴講者側からも時折笑いが漏れる興味深い講演だったとか。

ソニーCSLの今後については、「新たなシーズを作ってもらうための研究をお願いしたい」、「ソニーのビジネスに直接結びつかなくてもいい」、「ソニーの、ソニーによる、社会のための研究所になってもらいたい」とか。本題では、「成長には限界があり、若い世代に閉塞感が漂っている」が「限界があるからこそ科学と技術、教育は連携し、次世代のために不安を払拭する必要がある」と持論を展開。産官学の連携を強烈にアピールなさってます。

scsl_08_sympo.jpg昨日の講演ですが、実は自分も足を運んできました。用事が出来て国際教養大学の中嶋先生のキーノートまでしか聴講できなかったんですが、遠目ながらも生中鉢社長のお顔を拝見できてうれしかったです。個人的には中嶋先生の講演も大変興味深く、国際化とグローバル化のニュアンスの違い、またグローバル化の必要性がヒシヒシと伝わってきました。ソニーの脱日本は日本(人)がグローバル化しなきゃいかんということの裏返しでもあったわけですね。いやー、勉強になりました。そして、ありがとうございました>ソニーSCL関係者の皆様。

余談ですが、キーノート終了後の休憩時間中、車止めに近い本社ロビーの片隅で談笑するソニー経営陣らしき一群を見かけました。井原副社長やSMOJの宮下社長もいらっしゃったような。さらになんと、元CEOの出井さんもいらっしゃいましたよ。一日でこんなにソニーのトップに遭遇する事なんてメッタにないし、これからも無さそうな。こんなことなら遠目からでも写真を撮っておけば良かったな…。