ウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10」を試す(2)

絶賛愛用中のウォークマン専用ビデオレコーディングクレードル「VRC-NW10icon」。前回のインプレではBRAVIAの20インチを使ったシンクロ録画しか紹介しませんでしたが、我が家にある他のテレビやビデオ機器と接続して試してみました。なお、今回は画像少なめ、というかひとつだけです。

まずは液晶ベガ。こいつはダブルチューナー搭載で番組予約のシンクロ録画にも余裕で対応してます。BRAVIA同様、録画予約するとその時間だけAVアウトから信号が出るのでNW10の録画もばっちり。BRAVIAだと指定した時間のなんと3分前から録画されますが、ベガは30秒ほどでした。普通はこんなもんですよね。メモリの節約にもなるし精神衛生上も好ましいです。

我が家ではこの液晶ベガにアイオーデータのRec-POTを2台していまして、現在は主にデジタルWOWOWの録画に活用しています。Rec-POTはチューナーも映像出力を持たない単体のHDDレコーダーでテレビとiLink接続して使います。テレビがチューナー代わりで録画した映像もiLink経由でテレビに直接出力します。実はこの映像もベガのAVアウトからちゃんと出力されるんです。なので、録画済みのテレビ番組をNW10でダビング録画できます。

当然のことながら、ビデオ機器からのダビングは実時間が必要になります。録画の手順も単純。ビデオ機器のアウトをNW10に接続。ビデオ機器側の再生を開始して、NW10の録画ボタンを押す。ビデオ機器の再生が終わったらNW10の録画をストップ。実にアナログです。30分単位のキリの良い番組ならオフタイマーを使うと多少はラクです。編集済みの番組録画だと終了時間がまちまちなので使えませんけど…。

iconiconベガ+Rec-POTの組合せの話に戻りますが、WOWOWのフルハイビジョン番組もなんなくNW10に録画できちゃいます。16:9のワイドもOK。コピーワンスもなんのその。この他、我が家には複数台のHDDレコーダーがありますが、ソニーのハイビジョンスゴ録(D900A)に録画してあるコピーワンスのデジタル放送もなんなくダビングできちゃいました。すごいぞ、NW10。

また、東芝のHDDレコーダー「RD-X5」でも試してみましたが、こちらもばっちり。元々がアナログなので当然と言えば当然ですね。ちなみに、アナログ放送は画角が4:3固定なのでビデオ再生対応のウォークマンで液晶画面いっぱいに表示できます。ぶっちゃけ、ウォークマンで動画楽しむ場合は4:3放送の方が迫力があって良いです。

ちなみに、スゴ録もX5もDVD再生が可能ですが、市販のDVDソフトだとコピーガード(マクロビジョン)がかかっているのでNW10のダビングはできません。というかやってはいけません。やろうとしてもNW10がコピーガード信号を検知して録画できない旨をタイマーランプの30と180が同時点滅で知らせてくれます。これがBlu-rayだとどうやら話が違ってくるようですね。AV Watchのレビューにはダビングできたみたいなことが書いてありましたが、我が家にはBlu-rayディスクレコーダーはありませんので検証できず…。

とにもかくにも、アナログ、デジタル問わず、コピーガードさえかかっていなければビデオ機器からNW10で何でもダビングできちゃうことははっきりしました。こうなるとあとは運用方法。これだけビデオ機器が多いといちいちつなぎ替えるのも面倒と言うことで、手元にあったAVセレクターを活用することにしました。

OHMのOAS-402SというS端子付きのセレクター。元々はゲーム機用に買ってあったんですけど、今時のゲーム機はD端子ケーブルやHDMI接続がメインなので全然使ってなかったんです。思わぬところで活躍してくれることになりました。コイツが便利なのは出力が2系統あって、両方に同じ映像を出力できるんです。出力の一方をNW10に、もう一方をテレビに繋げば、映像をモニターしながらNW10にダビングできるんです。ちなみに、4つある入力のうち、2つだけがこの機能に対応してます。

ohm_selector.jpg

ということで、ベガ+Rec-POT、スゴ録、X5を切り換えてNW10に接続するように設定。多彩なソースに対応できるようになりました。我ながら、良く思いついたです、このアイデア。ちなみに、実際はロケフリも同時に稼働中のため、ベースステーションからのスルーアウトをセレクターに繋いでいたりします。配線図にしたらわけがわからなくなるのでやめておきますが、ビデオ機器の出力も一つしかない場合が多いのでそれなりに運用は工夫が必要になりますね。

そうそう、このセレクターにコンポーネントタイプのAV MULTIケーブルを使ってPS3を接続すると、テレビでモニターしながらHDDに保存してある動画をダビングできます。ゲームのプロモ映像だけでなく、スゴ録やBlu-rayディスクレコーダーのコピーワンスお出かけ動画もOK。ちなみに、市販のBlu-rayソフトはしっかりとコピーガードが働きダビング不可でした。

次回は、NW10で録画した動画ファイルをどのように流用できるのかをまとめてみたいと思います。