PS3の秘密兵器「Playstation Home」の開発ツールを公開 「Home Tools and Support: Creating Content for Playstation Home」
Game Developers Conference 2008の現地レポート。とりわけ日本ではいまだにその内容がはっきりしない「Playstation Home」ですが、その開発環境(HDK)が初めて公開されたとか。Homeはソニーグループの戦略的ネットワークサービスであるPS Network上に展開されるバーチャルワールドで、PS3のXMBの2D世界をフル3D世界に置き換える役割も果たせるようです。色々と難しいことが書いてありますが、Homeそのものに関する情報公開量が少なく、いくらHDKが優秀であってもサードパーティーが本格参入するメリットがない(わからない)ため、なにはなくともSCEががんばらなきゃいかんだろいう(SCEドリブンのビジネス)とまとめていました。
その「Home」の構築において中心的な役割を担っていたとされるSCEワールドワイド・スタジオのプレジデントが退社するというニュースも飛び込んできました。キーマン退社の影響は大きいと思われる、Home開発に大きな進展が見られなかっただけに今後の展開に注目が集まる、とのコメントも…>SCEワールドワイド・スタジオ、Phill Harisson氏が退社。プレイステーションの「Game3.0」はどうなるのか?
日本におけるPS Networkは、PS3とPCでアクセス可能なコンテンツショップという性格以上の内容ではないですが、PS3のパワーで「Home」というオブラートでそれをくるむだけで新しいバーチャルワールドができあがるということなんでしょうか。ゲームソフトを買うのにバーチャルゲームショップに足を運んで、店員さんに話しかけてゲームの評判を聞いて、財布を取り出して仮想通貨で決済して、バーチャルパッケージを持ち帰って、自宅の仮想PS3でプレイ…みたいなややこしい事をバーチャルワールドで体験させられるんだったら嫌だなー。って、まさかそんな事にはならないか…。
PS3といえば、mossaさんから早稲田大学人間科学部の入試2次試験の英語の問題でFolding@Homeが問題文として取り上げられたとのお知らせをいただきました(感謝です、mossaさん)。来年はHomeそのものが問題になったりして…>読売新聞 二次・私大入試速報
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