東に新清士いれば、西にくねくねハニィあり。ゲームアナリストとしてご活躍のお二人の書く文章のテイストの違いが面白いですがそれはともかく、北米のゲーム事情に詳しいくねくねハニィさんのコラムは本当に面白くためになります。てなことで、上記コラムから注目したポイントのみ抽出。
- 07年12月はPS3が79万台売れたが他のハードは軒並みミリオン越え。PSPは100万台になるもDSは12月単月で244万台売り上げた。
- 07年の実売台数は、PS2が395万台、Xbox 360が461万台 Wiiが626万台 PS3が255万台、DSが838万台、PSPが381万台。
- 北米でのトータル販売数は、PS3が324万台、PSPが1045万台。
- 大型タイトルはマルチプラットフォームが基本になりつつある
- DSはものすごく売れるソフトとまったく売れないソフトがある。PSPはそこそこのタイトルがひしめいている。ソフト提供者にとって、DSは大博打、PSPはローリスクローリターン。
- 欧州全体ではソニーというブランドへのロイヤリティの高さが際立つ。日本はWii、北米はXbox 360、欧州はPS3がメインのハード。各市場バラバラのアプローチが必要になると仮定すると、どのような戦略を描くか(生き残っていくのか)を考えなければならない。
- パッケージビジネスからダウンロードビジネスへの移行をそろそろ考えてほしい。ネットワーク後進国の日本の開発者がいきなり大作ネットワークゲームに出て行くには危険がいっぱいだが、海外はすでに成熟していて中途半端は許されない市場になっていることを理解したうえで挑戦してほしい。
日本のゲーム業界全体にカーツ!ってな内容ですね。SCEとしても乗り越えなければならない課題が浮き彫りになっているのではないでしょうか。とりわけ、ネットワークビジネス強化はゲームに限った話ではなく、Blu-rayの先を今から見据えなければならないソニーにとってもきわめて重要な課題のように思います>次世代光ディスク戦争の陰で、映像コンテンツの配信に乗り遅れる日本
ちなみに、アジアのプレステビジネスの現状や今後の課題については、こちらのインタビューに詳しいです。これまた随分と温度差があるもんですね…>SCE Asiaプレジデント安田哲彦氏特別インタビュー 目標は1,000億。さらに尖鋭、混沌化するアジアビジネスの今後を占う
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