勝手に開発を始めて「やめろ」と言われても継続(1)簡単で、格好いい動画編集を実現したい
勝手に開発を始めて「やめろ」と言われても継続(2)VAIOには、このソフトが必要なんだ
日経BPのビジネス・フォアフロントにバイオ2007年秋モデルにバンドルされた「VAIO Movie Story」の開発者インタビューが掲載されています。インタビュアーはソニー本の執筆でお馴染みの大河原克行さん。このソフトは「Movie Shaker」を開発した残党が集まって勝手に作っていたそうで、正式にプロジェクトとして認めてもらうまでの道のりも長く、しかも承認後には予算の関係で開発休止を言い渡されるなど、世に送り出すまで相当な苦労があったようです。
また、このソフトは世界初とか最先端の技術を採用するソフトとは違って、思い出の詰まった写真や動画を格好いいハイビジョン映像作品として手軽に楽しんでもらえるかということを最優先に考えて作られているそうです。そして、多くの人にたくさんの動画作品をストレス無く作ってもらうことが開発者にとって一番の喜びとのこと。
先日取り上げたストリンガー会長インタビューに「多くの製品が、シームレスにつながるような提案ができるようになったのもソフトウェアエンジニアの努力によるところが大きい」、「私の重要な仕事は、若いソフトエンジニアを、勇気づけること」などの言葉がありましたが、それを証明するかのようなエピソードですね。
ちなみに、バイオオフィシャルサイトにもこのソフトの開発者インタビューが掲載されています。こちらではあの小寺さんがインタビュアーを努めていらっしゃいます。>VAIO Movie Story 開発者に聞く
個人的には今度はお手軽な音楽制作ソフトのバンドルに期待したいです。ソニーには12音解析技術もあるし、あのACIDだって持っているし、ソニーCSLの宮島さんの音楽リミックスソフトだってあります。KORGの「KAOSSILATOR」みたいなハードをPCのタッチパッドで実現するなんてのも面白いんじゃないでしょうか。