個々の商品をより一層強化しながら「群」としての楽しみ方を訴求する ソニーマーケティング(株)代表取締役社長 宮下次衛氏
Phile-webの「ビジュアルグランプリ2007SUMMER」でBRAVIA「KDL-40J5000」が金賞を受賞。受賞者インタビューということで、ソニーマーケティング代表取締役社長の宮下次衛氏が受賞の手応えについて語っています。
受賞したBRAVIAだけに関わる内容ではないのですが、これからのソニーの戦略を占う上で重要だなと思ったのが以下のコメント。
「個」は、各商品を強くするということ。事業部制、事業本部制を敷いていますから、商品を強くするのは事業の強化につながると言う意味での「個」です。「群」は、基本的に「個」の商品が強いという前提の上で次のつながりを提案することです。ソニーはこれまでどちらかというと「群」の商品づくりがあまり得意ではありませんでしたが、今回は「群」という言葉を使って、ソニー製品同士をつないで、新しい楽しみ方を訴求していく、それに基づいたものづくりを行っていこうとしているのです。
「つながる」ということを考えた場合、PC経由、ノンPC経由という2つの流れがあると思います。たとえば現在、当社のウォークマンの販売が好調な一因は、ノンPCのソリューションを提供している点があると思います。何でもPCを経由するというのはあり得ないと、私は思います。ノンPCの世界でどうつないでいくかというところを、深く掘っていきたいです。
すでに、PCビジネス無くして今のソニーは存在し得ないですが、ノンPC商品(AV製品)で培った経験があったからこそ独自のPCビジネスを展開できたわけですからね。アップルや任天堂に真似できない、ソニーならではのノンPCのソリューション提供に期待してます。
それはそうと、Phile-webの「ビジュアルグランプリ」での受賞ってそれほど意味があることなんですかね。サイトには、「選考結果はユーザー様にとっての製品選びの指針となるとともに、有力販売店様やメーカー様から実際の販売現場に大きな影響を持った賞としてご評価をいただいています」とありますけど、一度も参考にしたことがないんですよね…。