ソニー新本社ビル「Sony City」のレビュー~新たなソニーの姿を実現する最前線基地

ソニー新本社ビル「Sony City」突撃レポート!~サイロを壊すコミュニケーション型オフィス

ソニー本の著作でお馴染み、大河原克行さんが品川のソニー新本社ビル「Sony City」を突撃レポート。立地やスペック(?)などの面で、以前の2号館とは比べものにならないほど立派になっているようで、企業イメージを具現化したビルに仕上がっているだけでなく、「世界のソニー」の名に恥じないものになったといえるとか。

sonycity.jpgちなみに、最上階は役員フロア、19~18階が本社部門、17~16階がVAIO事業本部、16~14階がコアコンポーネント事業グループ、13階がクリエイティブセンター、12階のカフェテリアをはさみ、11~5階がTV・ビデオ事業部、5階がオーディオ事業部だそうです。また、4階には、GW明けにショールーム「The Square」が新たにオープン。ここではソニーのすべての商品を一堂に用意されるとか。

もしかしたらこのショールームは一般人でも訪問できる機会があるのかな…。にしても、オフィスビルがレビューされちゃうってのもスゴイ話ですよね。つぎはぎだらけの2号館は、ソニーが日増しに成長してきたひとつの証だし、公私にわたり何度も足を運んだ場所でもあるので、個人的には好きなんですけどね…。それも、間もなく無くなっちゃうんですよね~。

そういえば、ソニーの新社屋について、昨年の夏頃に匿名さんからこんな情報をいただいておりました。

コクヨの「エシーフォ(OFFICEを逆さま読みしている)」という雑誌なのですが、この40号の表紙こそがソニー新本社プロジェクトの為に作られた実験オフィスの内観です。当時いまの新本社が建設中の敷地の角につくられたこの建物は壁一面を膜でできており、ガラスという開口部は全くないものの膜越しに透過された柔らかな光に囲まれた空間でした。ちなみにソニーのオフィスに対する考え方がその冊子には概論が書いてあり、SPAさんのようなソニーガジェットマニアにはたまらないツール(ガジェットを含むソニー製品)と建築空間とワークスタイルの融合が描かれています。それは「Projectware」として表現され、当時の設計競技では具体的な「Projectware」の提示を要求されましたが、当時のITリテラシー、インフラ、ハード+ソフトの器機自体のユーザビリティなど、今とは全く違っておりました。

タイミングを逸してしまい、ご紹介できないでおりましたが、こうして新社屋も日の目を見たことですし、改めてご紹介させていただきました。改めまして感謝でございます>匿名さん。ご紹介いただいた本は結局まだ見ていないのですが、大型の書店に行けばまだ売っているのかもしれません。興味のある方は是非。

また、ソニー絡みではこんなコラムも。ソニーOB達が結成した「SOBAの会」メンバーの話も出てきますよ>ライブドアの「再生」を陰で支えたソニー人脈