先週、ウォークマンA800シリーズの先行展示目当てで銀座ソニービルとお台場ソニースタイルに行きましたが、どちらにも近くにCDショップ(HMV)がありまして、なんとはなしにいつも立ち寄ってしまいます。
7日の銀座はRy Cooderの「My Name Is Buddy(輸入版)」を購入。約2年ぶりのニューアルバムで、放浪の赤猫「バディ」の物語全17章を音楽で表現したとか。ヴァン・ダイク・パークスやフラコ・ヒミネスなども参加しているとのことだったので、もしかしたら久しぶりにブリブリのスライドギターが堪能できるのではないかと思ったのですが、全般的にアコギ中心のアーリーアメリカン的なサウンドで、少々期待はずれ。昔のようにギタープレイヤーとして前に出てきてエモーショナルでブーミーなスライドを聞かせてくれるアルバムはもう出してくれないのでしょうかね…。
と、そんな気持ちを察した神様がいたかどうかはわかりませんが、8日のお台場ではその不満を一挙に吹き飛ばしてくれるアーティストに出会えたのです。その名はRobert Randolph(ロバート・ランドルフ)。ペダルスティールの神童と呼ばれている人で、クラプトンやサンタナなど数々の大物との競演を果たしているだけでなく、グラミー賞に2年連続出演。カテゴライズできない音楽が魅力、的なことが視聴機に書かれていました。ちなみに、アルバムは「Colorblind」というタイトルで輸入盤は昨年の秋頃にリリースされていたようです。ちなみに、日本版は今ならボーナストラック入りで1,980円とお得ですよん。
ペダル・スティールギターはカントリーやハワイアンミュージックでは当たり前というか、ある種カナメの楽器でもあるわけですが、反対に使えるジャンルを限定してしまう楽器という先入観があったわけです。で、聞いてみたらそんな固定観念などポーンと吹き飛ぶ実にカッコイイアルバムでした。こんな風にガツーンと来る音楽に出会ったのも実に久しぶり。なんでもっと早く彼らの音楽と出会えなかったのかと悔しさまでこみあげてくる始末。バンドの演奏も録音も素晴らしく、タイトながら非常にぶっといリズム隊にRandolph氏のエモーショナルたっぷりのギターが絡むのがなんとも気持ちよい。あまりの衝撃に、セカンドとファーストアルバムをネットで注文。今日は届いたばかりのセカンドを聞きまくっております。
彼らの音楽をどう説明して良いのかわかりませんが、歌詞などわからなくとも魂を揺さぶられるようなそんな音楽です。そして、自然にカラダが動いてしまう。そんなパワーに満ちあふれたカッコイイ音楽です。ちなみに、クラプトンは5曲目の「Jesus Is Just Alight」にボーカルとギターで参加。この曲は言わずとしれたドゥービー・ブラザーズの名曲ですが、はっきり言ってクラプトンの存在感は無きに等しいっす。Randolphの悶絶ペダル・スティールソロのほうが百倍スゴイ!
単細胞人間の自分は、彼らの音楽を聞いて一挙にペダル・スティールの虜になってしまいました。最近は音楽は聞くばかりですが、演奏してみたいなんて気持ちになる音楽に出会えるというのもなかなか無いです。ペダル・スティールって高いんだよなあ。どうしようかなあ…って買うのか?
【お知らせ】明日から三日ほど義父の一周忌行事の関係でサイトの更新が滞ります。何とぞご了承ください。その間、できれば新製品発表はしないでくださいね、ソニーさん。って、そんなの無理か…。
【私信】金曜の晩はありがとうございました。遅くなりましたがこの場を借りまして御礼申し上げます>関係者の皆様。また、変なものをお見せしてしまってごめんなさい。コレに懲りずにまたご一緒させてくださいませ。今度はバッテリ充電して持参しますので…。