音楽再生時に自然なノイズ低減効果を体感できる「MDR-NC60」

どこまでも自然さを失わないノイズキャンセル――ソニー「MDR-NC60」

ソニーのノイズキャンセリングヘッドホン最高峰モデル「MDR-NC60icon」のレビュー。

iconicon高級感のあるデザインと素材感、非常に快適な付け心地と、本体の出来も良いようです。NC機能がオフの状態の遮音性能も優れており、低い周波数帯のノイズには効果が高いとか。NCオンでは、静かな室内ではヒスノイズが気になったり、音楽再生無しの状態ではノイズ低減効果を体感できないようですが、音楽再生時には印象が一変、自然なノイズ低減効果を体感できるとか。さらに、「フィードバック方式を採用するため、風切り音の影響を受けないのも好ましい」とか。総論としては、「解像感も高く、ソースを選ばないヘッドフォンと言える」が、「40ミリドライバーを搭載した製品としては少し低域の厚みに欠けるきらいがある」ことと、「NCのON/OFFで大幅に音質が異なるのは気になる」とのことです。

自分も今年に入ってから購入した「MDR-NC32NXicon」もNCのONとOFFで音質が異なると感じていましたが、NC60も同様なんですね。ちなみに、My SonyでNC60購入者向けの体験談応募を実施しています。採用された体験談はソニーヘッドホンサイト MDR-NC60スペシャルコンテンツページで「MDR-NC60体験談」として掲載するそうです。

昨日のエントリーでも紹介していますが、ウォークマンA808とBluetoothトランスミッター「WLA-NWB1icon」の相性がことのほか良かったので「DR-BT50icon」を追加購入しようかなあと思っていたところなのですが、ヘッドホンを選ばない「VGP-BRM1Dicon」と「MDR-NC60icon」と組み合わせる手もあるんですよね…。ソニスタの15%オフクーポンが残り一枚。αレンズ「SAL1680」用にと思って取っておいたのですが、ぼやぼやしているうちにすでにステイタスが入荷待ち。2月以降は散財が続いているので、この際レンズは後回し。ということで、「DR-BT50icon」にするか「MDR-NC60icon」にしようか。あ、でもこれから暖かくなるからヘッドバンドタイプはつらくなるかなあ…。てなことで、桜の季節を前に物欲迷走中のSPAでございます。

【追記】その後、AV WatchにもNC60のレビューが掲載されました。「これといって飛び抜けた音質や機能があるわけではないので、完成度は高いが今ひとつインパクトにかける印象もある」としながらも総合的には高評価。「非連続的なノイズへの対応スピードで、実際のNC効果以上に、騒音が低減したように感じる」とのコメントもあります>【新製品レビュー】完成度を増したソニーのノイズキャンセルヘッドフォン-音質も向上。ソニー「MDR-NC60」

それと、3/23現在ではありますが、アマゾンでEX90SLが税込5,666円とかなり安くなってます。また、NC22Bも税込5,980円とかなりリーズナブルな価格で売られています。

続きを読む 音楽再生時に自然なノイズ低減効果を体感できる「MDR-NC60」

ウォークマン専用Bluetoothオーディオトランスミッターを試す

目下べた褒め状態のウォークマンA808ですが、一緒に注文してあったBluetoothオーディオトランスミッター「WLA-NWB1icon」と組み合わせて使ってみたら、これまたグッドなんです。

DSC01619.jpg

「WLA-NWB1」はウォークマン専用だけあって本体はコンパクト(その割にパッケージがやたらと大きいのですが…)。縦横はおおよそメモステDuoぐらいですが、厚みが7.8mmあります。コネクタは22ピンのWM-PORT。表面のど真ん中にある円いボタンは電源の入/切、ペアリング、初期化などの操作を行う際に使用します。そして、正面の中央左にあるランプで通信状態を表示します。また、裏面にあるスイッチはMODEスイッチで、通信モードを切り換える際に使用します。モード1が音質優先、モード2が通信の安定を優先するモードになっています。

WM-PORT採用のため、対応ウォークマンは今のところS700/600シリーズとA800シリーズオンリーですが、今後の製品にも全てではないですが主力機にWM-PORTが採用されていくはずなので今買っておいても損にはならないかと。

ちなみに、A808とS705Fに接続してみたのが下の画像です。S705Fの場合はとってつけたみたいでですが、A808との組み合わせは、カラーリング含め、良い感じでマッチしているように思います。実のところ、A808の本体色をブラックにしたのも、「WLA-NWB1」との組み合わせを意識していたためだったりします。なお、A808にWLA-NWB1を取り付けるとヘッドホン端子に干渉します。

DSC01630.jpg

ウォークマンへの取り付けはWM-PORTに挿すだけ。何も説明する必要がありませんね。ウォークマンに接続するとウォークマンから電源が供給され自動的に電源が入ります。ちなみに、ウォークマンを使っていなくても、トランスミッターは常に動作しています。ペアリングした機器からの命令を待つためなんでしょうね。完全に電源を切るには中央のボタンを約2秒間押し続けます。

こいつは送信担当のトランスミッターなので、次は受信担当の機器とペアリングしてあげなくちゃいけません。ということで、手持ちのBluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1Dicon」とペアリングしてあげることに。手順は以下の通り。WLA-NWB1の取説を参考にしました。

1.WLA-NWB1とウォークマンを接続
2.WLA-NWB1のボタンを約2秒間押して電源を切る
3.VGP-BRM1Dの電源ボタンを長押しして、ペアリング処理状態にする
4.WLA-NWB1のボタンを約7秒以上押し続けてペアリング処理状態にする(ランプが速く点滅し始めたらボタンを離す)

以上の手順でペアリング処理が行われ、VGP-BRM1D側からウォークマンの操作が可能になります。いやー、簡単、簡単。この際、WLA-NWB1とVGP-BRM1Dのランプはゆっくりと青く点滅します。また、一度ペアリングしてしまえば、次回からは電源オンで勝手に繋がってくれます。ということで、繋がってしまえばあとは使いたおすのみ。

ダイレクト接続よりも音質は落ちますが個人的には許容範囲。ワイヤレス機器特有のホワイトノイズも外で使う分には気にならないレベルかと…。それよりなにより、VGP-BRM1Dは自分の好きなヘッドホンと組み合わせて使えるのが素晴らしいのです。街の喧噪が気になるなら、ノイズキャンセリングヘッドホンiconやオーバーヘッドの「MDR-D777SLicon」と組み合わせれば良いですしね。ちなみに、ノイキャンとの組み合わせになるとホワイトノイズの量が気になってきますが、これも状況いかんということで。なお、VGP-BRM1Dを使い始めたときからわかっていたことですが、通信状態が悪くなると再生スピードが変化することがあります。安定してくると元通りになるのですが、人によっては気になるかもしれません。

それと、自分の設定が悪いのか、A808ではVGP-BRM1Dからアルバム単位の切換ができませんでした。ちなみに、S705Fではなんの問題もなくできました。

DSC01636.jpg

まあ、ウォークマンもEシリーズ、Sシリーズだけでなく、フラッグシップのAシリーズまでもがどんどん小型化しているので、無理にワイヤレスにする必要も無いっちゃ無いのかもしれません。ただ、今回のA808に関して言えば、動画や静止画再生でしょっちゅう液晶とにらめっこする場面も増えそうですので、ワイヤレスにする恩恵はそれなりにあるのかなあと考えてます。手のひらでA808を持ち替えるのも楽ですしね…。

DSC01629.jpgということで、個人的にはA808+WLA-NWB1+VGP-BRM1Dで大満足のワイヤレス環境なんですが、このエントリーを書いている途中でちょっとしたアクシデントが起こりました。VGP-BRM1DにEX90SLを接続しようと思ったら、手元がくるってデスクに置いてあった湯飲みの中に左のハウジングがぽちゃんと水没。慌てて取り出し速攻乾燥中ですが、もしかしたら逝っちゃったかも。最近あまり使っていなかったしEX85相当の純正品を褒めたのがよほど気に障ったんでしょうかね。やれやれ…。

(右画像は青く光るのに使えないアイツにBluetoothを積んで欲しいという願い込めてってことで…)

2005年9月8日にウォークマンA800シリーズが発表されていたら…

新ウォークマンの登場は遅すぎた

ITmedia +D LifeStyle Weekly Access Top10でウォークマンA800シリーズiconのレビューがトップに。そのレビューを担当した渡邊宏さんが、この製品を試用しながら何度も「もったいない」と感じたとかで、もう少し早くリリースされればウォークマンの評価を大きく変えることができたかもしれないと、製品の出来の良さを褒めていらっしゃいました。最後はA1000/3000とiPod nanoが同時に発表された2005年9月8日にA800シリーズがが発表されていたら歴史が変わったかも知れないと締めくくられています。

iconiconそうか、もうあれから一年半も経つんですね…。確かにあのタイミングでA800が出せたなら今とは状況は変わっていたかもしれないですが、初代Aシリーズの失敗(あえてそういいます)が無ければA800が生まれなかったとも言えるのではないでしょうか。高音質化やノイキャンなどの付加価値を盛り込んだSシリーズ以降のソニーの動きはオーディオ回帰の流れにも良い感じでマッチしているように思います。残るはソフトとサービス。出口よりも入口に力を入れて、再びソニーに歴史を変えて欲しいです。

A800シリーズといえば、専用クリアケース『CKH-NWA800』の発売が延期されましたね。理由は生産に遅れが生じたためで、発売日が4/10に変更されています>“ウォークマンAシリーズ”「NW-A800シリーズ」関連アクセサリー『CKH-NWA800』発売日変更のお知らせ

ウォークマンA800シリーズのビデオ再生機能に関するファーストインプレ

明日発売にもかかわらず、一足早く手元に届いたウォークマンA800シリーズiconですが、ひとしきり音楽再生を堪能したので、いよいよビデオ再生を試してみることに。

A800の基本的な動画再生能力については内蔵チップのパワーのおかげもあるのか実に快適。音楽再生同様、再生ボタンを押すと瞬時に動画を再生してくれます。iPod 5GはメディアがHDDということもあって再生までかなり待たされますが、A800はまさに瞬時。待たされるという間隔は一切ありません。早送りや巻き戻しも実に快適。それぞれ3段階のスピードが用意されており、左右のキーを1~3回連続で押すだけ。再生をポーズするとほどなくして電源が自動的に切れますが、その状態からでも再生ボタン一発で再び動画再生が始まります。これがまた恐ろしいぐらい速い。とにかく快適で気持ちよい。開発者インタビューにあったとおり、まさにこれこそがA800の神髄なんでしょうね。

DSC01626.jpg再生可能なフォーマットについては、AVC Main ProfileがNGなので手持ちのスゴ録のお出かけ用データは使えませんでしたが、iPod 5G用に用意してあったAVCファイルやい~レコ2で作成したMPEG-4 SPファイルをイメコン3経由で転送したところ、なんの問題もなく再生できました。液晶も小さいのでMPEG-4 SPの動画でも動きが少ないものならほとんど気になりません。

ちなみに、A800シリーズはMacとのUSB接続も可能です。音楽ファイルの管理や転送はできませんが、ルートディレクトリにある「Video」フォルダに動画ファイルをFinderあるいはiTunesからD&D(コピー)してあげるとA800から認識、再生可能でした。この辺の仕様はPSP同様ってことで、Macユーザーならさほど苦労することなく使いこなせるのではないかと…。ということで、A800を動画再生メインに使いたいと考えているならMacユーザーでも手を出す価値はあるんじゃないかと思いますです。ただ、仕様の問題からか、Mac経由で拡張子が「.m4v」のファイルをコピーした場合に、お馴染みのゴミファイル(ピリオドが先頭に入るファイルです)が作成されてしまうようで、A800のライブラリ上にもそのファイルが表示されるのがちょっと気になりました。ちなみに、イメコン3からはこのファイルを消すことはできないので、Winマシンからはコンパネのフォルダオプションで隠しファイルを表示させる設定にしてから該当ファイルを削除しました。

また、PS3も他のネットワークウォークマン同様、USB接続が可能でした。PS3上にある著作権保護の無い動画ファイルならコピー、削除といったファイル管理も容易でした。ちなみに、PS3からはAVC Main ProfileのファイルでもA800に問題なく転送できてしまいます。ただ、A800側で再生できないので、PS3上に色々なファイルが混在している場合は、情報を確認してから転送することをオススメします。

このように、MacやPS3とも連携して使えることはわかったのですが、これらの経験からA800シリーズには動画用のファイルマネージャーが欲しいと感じました。ゴミファイルもそうですが、視聴後は動画データをすぐに消してしまいたいという場合もあると思うんですよね。もしもアップデートがあるなら、個人的には是非実現して欲しい機能です。

ということで、動画の作成や転送にはそこそこ手間がかかるもののビデオ再生機能は想像以上に優秀でした。液晶こそ小さいですが、iPod 5Gよりも動画再生能力は圧倒的に上。まだほんの少し使ってみただけですが、それでも十分満足。5つ星が満点なら4.5個はあげたい出来です。

いやー、今回のA800シリーズは素直に良いですってば。

DLNA対応機器としての完成度が高いサイバーショットG1

DLNAガイドラインに対応した無線LANデジカメの意欲作 ソニーのサイバーショット新モデル「DSC-G1」

iconicon清水理史さんの「イニシャルB」でソニーのサイバーショット「DSC-G1icon」が取り上げられました。DLNA機能を深く掘り下げて解説してくださってます。総論としては、「DLNA対応機器としての完成度が非常に高く、ホームネットワークで画像を共有するという行為が手軽に、そして何より「安心」して楽しめる製品」と高評価。

とはいえ、Broadband WatchだけにDLNA中心のレビューで、基本的なカメラ性能やPCソフトの出来については特に言及がありません。ということで、デジカメWatchの詳細レビューに期待したいです。

α用CFスロット対応メモステDuoアダプター「AD-MSCF1」を買ってみた

本日届いたウォークマンA800シリーズと一緒に注文していたα用のCFスロット対応メモステDuoアダプター「AD-MSCF1icon」が届きました。ちなみに、ソニスタでの販売価格は税込5,387円。ぶっちゃけ高いっすよね…。

ad-mscf1_1.jpg

自分が購入した「DSLR-A100icon」に付属のものとは若干仕様が変わったようで、表裏ともにテキストや一部マークの内容が位置が変更されていますね。

ad-mscf1_2.jpg

また、スロットにプラスチック部が一部追加されています。これはメモステを抜き差しするときに、押し込みすぎないようにするための配慮と思われます。少しずつですが、こういった周辺グッズもこうやって改良が重ねられていくんですね…。

ちなみに、最大の購入理由はクリエVZ90やバイオtype UのCFスロットを有効活用するためです。いずれもこれでメモステのWスロット実現っす。なお、クリエで使う場合はこちらのエントリーが参考になると思います>α100付属のMS Duo-CFアダプタ「AD-MSCF1」はクリエで使えるか