新ウォークマンの実力は?

ノイズキャンセリングで武装した高音質ウォークマン――「NW-S703F」

NCが万人に必要な機能かと問われれば答えは否だが、高音質はAV製品を利用するすべてのユーザーにとってもろ手を挙げて歓迎される要素だろう。ヘッドフォンの交換も可能だが(一般的なヘッドフォンに交換するとNCは利用できなくなる)、まずは出荷時の状態でそのサウンドを確かめてもらいたいと思う。「史上最高音質を目指した」という同社の意気込みは確かに伝わってくるはずだ。

ITmedia +D LifeStyleに早くも新ウォークマン「NW-S703Ficon」(1GBモデル)のレビューが登場。個人的に気になった内容を箇条書きしてみると、

iconicon・既存製品が香水瓶ならば、新製品のボディは「高級な口紅(ルージュ)ケース」
・(有機ELディスプレイの)表示エリアの広さと解像度は既存製品と変わらず、アルバムアートがアイコン程度の役割しか果たしていない
・ジョグシャトルは、2段押し込みに簡略化され、ホールドスイッチは背面に新設
・音質は既存ウォークマンとは別物ともいえるクオリティ。高音から低音までよどみなくスムーズに再生。傾向としては低音の再現性に重点を置いているように感じられるが、味付けの範囲内
・曲間や無音部分のヒスノイズは解消されている
・NCは常時オンではなく、対応ヘッドフォンをセットした状態でメニューからNC機能をオンにする必要があり、楽曲の再生中のみ機能が有効
・NCのオン/オフはメインメニューからアクセスするほかなく、素早く切り替えることは不可能

色々書いてあるけど、背面のごちゃごちゃしたシルク印刷はなんとかならなかったんですかね~。S(スポーツ)シリーズもそうなんですけど…。音質や機能をどうこうする前にここをどうにかして欲しいと思うのは自分だけでしょうか。

ソニー、新ウォークマンでPCレス&PCスタイルを両提案-「アップルにない機器と連動」。次は画像閲覧モデル

iconiconこちらは、新ウォークマンの発表会に関するレポートで、ソニー コーポレート・エグゼクティブ SVP オーディオ事業本部長兼コネクト事業部門長の吉岡浩氏やソニーマーケティングの鹿野取締役執行役員常務のコメントからソニーのオーディオ事業戦略を解説しています。また、次世代の製品についても以下のような説明があったようです。それと、渋谷でのビッグなPR活動についても紹介されています。

画像閲覧を視野に入れた携帯端末機の開発に着手していることを明らかにした。だが、詳細については「年内の発売はない」とするに留まり、具体的な発売時期や仕様、価格などについては言及しなかった。なお、「製品化する場合には、ウォークマンのブランドで展開することになるだろう」

シェア20%に壁、音にこだわった新ウォークマンはソニーの窮状を救えるか?

こちらは、ポータブルオーディオ絡みでは毎度お騒がせしますなBCNランキングの売れ筋速報。新ウォークマンが仮にそこそこの立ち上がりを見せたとしても、シェア拡大に持ち込むにはハードルは高いとして、第2世代のiPod shuffle登場をその要因にあげています。さらに、アップルの「新たな製品の追加投入も噂されている」とかで「こうした状況に立ち向かうには、よほど強烈なインパクトのある製品でなければ難しいだろう」としていました。

以下、もろもろ雑感。


ネットジュークとの連携については当初はウォークマン部隊が無視を決め込んでいたのに、鳴り物入りのコネクトがあんなことになったとたん手のひらを返したように急接近したように見えます。それに単価の安いウォークマンじゃ儲からないってことなんでしょう。ネットジュークと組み合わせて訴求すれば客単価もあがると…。去年からこうすべきと思っていたことが今になってやっと実現したという感じではありますが、それでも自分の中のモヤモヤしたものは残ったまま。結局ソニーがやることなすことみんな後手だからなんでしょうね。期待と予想を飛び越える何かが欲しいっす。

(にしても、なんでそんなに渋谷にこだわるのかなあ。CMのオアシス起用もよくわかりません。ま、自分自身がマーケティング的にスルーされちゃう人種なんでしょうね。そうならそうで、ウォークマンとは縁を切れば良いだけっすから気にはしていないのですが…。関係ないけど、PCで仕事中のNapster+Bluetooth オーディオコントローラー「VGP-BRM1Dicon」の環境はめっちゃ快適っすよ~。)