PS3、日本での初日出荷台数は10万台~米国は40万台

【PS3続報】久多良木氏,「出荷遅れの経緯」「Cellの現状」「ソニーの技術力低下」を語る
【詳報:PS3量産遅れ】「リスクを取らなければイノベーションはない」と久多良木氏

昨日、欧州での発売延期が発表されたPS3ですが、日本での初日の出荷台数が10万台であることが久多良木氏本人の口から明らかになりました。青紫色半導体レーザーの一件で量産開始時期が9月下旬にずれ込み、11月時点で用意できる台数が100万台不足するとか。で、クリスマス商戦での商機を逃さないために米国向けを優先。初日に40万台、年内100万台が確保されているとか。日本向けの出荷は米国分を確保した後でも対応可能とのことで、日本での初日の出荷台数は、久多良木氏自らが「我々の期待をはるかに下回る」とする10万台。以後は順次増産により2006年内には100~120万台の販売を目指すとのこと。

また、リチウムイオンバッテリーの回収問題を引き合いにソニーグループの技術力が低下しているのではないかという質問が久多良木氏に向けられたそうですが、「イノベーションにはリスクがつきものであり,今回の青紫色半導体レーザのような未開拓領域の技術開発が滞ったことを技術力の低下とされることは心外」としつつも、「結果を出すしかない」と現場を鼓舞したそうです。

米国はXbox360に先行されているだけに最重要市場ということなんでしょう。日本の初日10万台という数字は普通の家電製品なら十分桁外れな数字です。とはいえ、台数がどうこうよりも、同時発売のゲームタイトルに遊びたいものがあるか、ゲーム以外のエンタメコンピュータとして購入直後からどこまで活用できるのかということにつきますよね。自分を含めたマニアは初期ロットに飛びつくとして、問題はそこから先。割を食った欧州ゲームファンの動向にも注目です。

と、タイミング良くSCEA社長のインタビューがCNETに掲載されました>SCEAプレジデントに聞く–「PLAYSTATION 3」最新情報

われわれが5年後に突然、ユーザーに別のPlayStationを買うことを求め、これまでの投資を事実上、無駄にさせるようなことはありません。総合的に見れば、599ドルという価格と引き換えに、消費者はきわめて高い価値を手に入れるはずです

「PSXに投資した人はどうなるんだよ」というツッコミは置いておくとして、5年とか10年という長い目で見てねってことのようです。ゲーム機自体、パソコンに比べたら恐ろしく息の長い製品ですが、新しい光学ドライブがそこまで保つかどうかはわかりません。商品自体の息が長くても、買った製品の寿命が短かったら投資も無駄になります。

PS3を購入すれば、初日からトゥルーHDでBlu-ray映画と古いゲームの両方を楽しむことができます

古いゲームって…。PS3ソフト開発の現状を物語ってますね。とまあ、ネガティブな見方ばかりしちゃってますけど、そべてが杞憂に終わることを期待しております。じゃないと、ソニーがこけますから…。

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