話題騒然のモバイルパソコン『VAIO type U』の開発者に聞く
バイオ「type U <ゼロスピンドル>」の開発コンセプトについて、ソニーのVAIO事業部門でtype Uのプロジェクトリーダーを務めた鈴木一也氏にインタビューしています。個人的に気になったコメントを抜粋。
・開発当初はパスポートサイズを目指していた
・VGN-U50をベースに不満を探し出すところから始めた
・開発期間は1年強(約4ヶ月はコンセプトを練るために費やした)
・W-ZERO3が発売された時点で試作を始めている段階だったが、似た形状だったため先に発表されたことは少しショック
・使い勝手を向上させる上で、閉じた際にどうしても液晶を上向きにしたかった
・ファンレス挑戦は早々にあきらめユーザビリティーを優先
・メモリーの拡張スロットをやめたことが小型化に大きく貢献。HDDをフィルムコネクターのタイプに変更したことも大きい
・振動試験や落下の衝撃に対する耐性でより気を使った試験を行なっているのはHDDモデルのほう
・フラッシュも急速に価格が下がってくると考えているので、将来的にはもっと容量の大きな製品もリリースできる
・ゼロスピンドルで意外だったのは数値の差以上に軽く感じる点。フラッシュメモリーにより重心が少し下に移動したせいかもしれない
・PDAではキー数に制限があって、必ずしもすべてのキーを快適に入力できるわけではない。PDAユーザーがそういった部分にストレスを感じていると改めて気付かされて印象に残っている
・家庭の中で、デスクトップコンテンツをVAIO Mediaを経由してごらんになる方は以外に多いというのが驚き
確かにゼロスピ、軽く感じます。ただ、type Uばかり触っていて、たまにPSP触ると圧倒的に軽く感じるのです。そう考えると、やはりもう一踏ん張り小型・軽量化して欲しい。さらにバッテリの保ちも良くして欲しい。ってことになっちゃいますね。BTキーボードの要望も多いようなので、周辺機器の充実もお願いします。
「もっと気軽に使えるような要素を、積極的に取り入れながら、次のモデルに生かしていきたい」と次世代機への開発に意欲を燃やす鈴木さんの言葉からも、type Uがこれで終わることはなく開発は継続されると見て良いのでしょうね。むしろとっくに次世代機の開発はスタートしているのかもしれません。大変でしょうけど大いに期待してますのでがんばってください!>type U関係者の皆さん