ドイツW杯閉幕、気になる東芝の損得勘定――FIFA公式スポンサーの投資効果
2006 FIFAワールドカップドイツ大会のオフィシャルITパートナーを努めた東芝が総額120億円と言われるスポンサー費用の見返りに得たものは何かを探るコラム。実際に、ブランド認知、企業イメージ向上では大きな効果があり、特に欧州においてはW杯のスポンサーという社会的ステータスは高く、顧客に与える影響、従業員のモチベーションも飛躍的に高まったそうです。W杯効果で実際にPCの売上も伸びたとか。とはいえ、間接的な投資金額も含めた精査では、投資しただけの価値があったかどうかはあやしいという慎重論も根強いとか。また、コラムの最後には、2007年から2014年まで、330億円でFIFAとオフィシャルパートナー契約を締結したソニーに関する記述があり、「果たしてソニーに勝算はあるのだろうか?」と締めくくられていました。
W杯と言えば、ジダンの頭突きの原因となったマテラッツィの発言が何なのかについて話題が集まっているようですね。一部では人種差別的な発言が元になっているという噂もありますが、ここにきてソニー(SCE?)ヨーロッパがこんなことをやらかしました。
問題になっているのはオランダで出したPSPセラミックホワイトモデルの販促広告で、「白人女性が威嚇するように黒人女性の顔をつかむ写真」が人種差別的ととられ、国際的な騒動にまで発展しているそうです。
写真見ましたけど、意図していることはわかるとしても、あまりに無神経ですね…。確信犯だとすればなお問題。ソニー(SCE?)ヨーロッパ独自のプロモなのかもしれないけど、ヘッドクオーターがはやいとこ手を打った方がいいんじゃないでしょうか。
FIFAでもあれだけ人種差別には神経とがらしているというのに…。へたするとスポンサー契約を破棄されちゃうんじゃないでしょうか。つーか、いっそそうなって欲しい。出井さんの最後の大仕事だったみたいですが、330億はもっと別なことに使いましょうよ…。
【追記】ソニーがキャンペーンを取り下げ、同広告により気分を害した人々に謝罪したそうです。何はともあれ、これ以上の大事にならないで良かったです…>ソニー、「人種差別」批判のPSP広告を取り下げ
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