CONNECTプロジェクトがソニー復権の切り札にならなかったわけ
衝撃のコラム。酷評されたCONNECT Playerを開発していたのはKinomaのPeter Hoddie氏だったそうです。Peter氏と言えば、アップルでQuickTimeの開発者として名をはせ、KinomaではPalm/CLIE用動画プレイヤーやエンコード用のPCソフトを開発するなど、知る人ぞ知る存在。鳴り物入りのiTunes対抗ソフトはソニーが外注してしあげたソフトということになります。
今回のコラムで、社運がかかった事業の、それも中核となるソフトを外注した当時のコネクトカンパニー、もとい、ソニーの企業体質が浮き彫りにされてしまいました。また、あのCPの悪しき振る舞いはKinomaの「FSK」という“マルチメディアファイルのPCへの転送およびハンドヘルド機器間での転送を処理する新しいプラットフォーム”とやらがどうやら関係しているみたいです。米国の責任者はソニーを去り、経験者をソニーからヘッドハントしようとしているなどというきな臭い話もあります。
2005年のディーラーコンベンションで、CPが動いているバイオに全く触れず、説明員に質問しても歯切れが悪かったことをいまさらながらに思い出しました。そして、ウォークマンA(A1000)が到着したあの日のことも…。2,3万払って買ったのは悪夢。ソニーはユーザーに悪夢を提供するためにKinomaにいくら支払ったのでしょうか。そのKinomaはソニーリーダーの開発にも携わっているとか。
途中にPSPの動画プレイヤーもKinomaが開発したようなことが書いてありますし、ソニーへの貢献を考えると同社が果たした役割は無視できないし無くてはならないパートナーなんでしょうが、それでも、今回の話でちょっと印象が変わってしまいました。
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