・ソニー、新経営体制1周年。ストリンガー会長らが会見「心のV字回復で復活へ。PS3/BDはリスクを負い実りを取る」
・ソニーの経営陣が、この1年の改革を振り返る~コネクトの失敗を明確に言及
・ソニー、Connet Playerは「失敗」、PS3の将来性には「自信」
・「ソフト」「ソフト」「ソフト」,ソニー経営トップがソフト開発力の強化を表明
・ソニー中鉢社長、「本気でIT投資に取り組む」と表明
・ソニー首脳陣、「復活への手応え」をアピール–課題はソフトウェアプラットフォーム
昨日、久多良木氏絡みのエントリーに追記しましたけど、ストリンガー・中鉢体制1周年で記者団と懇談した模様が各所でリポートされています。
昨日リンクしたニュースはゲームビジネスにフォーカスしていたようで、実際は微妙にニュアンスが違うようですね。にしても、ソフト、ソフトって、そんなものどれだけ前から多くのソニーファンが口酸っぱく言っていたことか。ちなみに、ハード/ソフト開発の融合の具体例についてストリンガー氏が以下のようにコメント。
ビデオのアプリケーションの強化により、PSPをビデオプレーヤーとして活用することを提案。「iPodで音楽で実現したことをビデオのアプリケーションで広げていきたい」と述べたほか、「PLAYSTATION 3については、ホームサーバーやそれを越えた機能を実現するポテンシャルがある。オーディオプレーヤーについても作業中」
PSPの動画プレイヤー化はロケフリやらP-TVですでに展開しているものとは異なるサービスなのかがよくわかりません。PS3にポテンシャルがあるのはよくわかりました。というかもう聞き飽きた。ゲーム以外で何ができるのかを早いところ公にしてください。ちなみに、PS3の価格が高すぎるという声に対して、
最近“ソニーがイノベーティブでない”、と言いながら、これだけイノベーティブな製品を出そうとすると、“高すぎるのではないか?”という。皆さんも振り返って考えてくれ
と中鉢社長がコメントしていますが、至極まっとうな反応だと思いますけどね。PS3がどれだけイノベーティブなのかが全然伝わってこないのだから…。株式投資じゃないんですよ。長い目でとか言うけど、尻つぼみになったPSXビジネスについてはどう説明するのさ。みたいなこと言っても絶対買いますよ、PS3。海のものとも山のものともつかぬイノベーティブに期待を寄せて…。
次世代機の開発も進んでいるようですが、コネプレの失敗、DVDプレイヤーやソニエリ製品への冠提供とEシリーズに代表される低価格化で、ブランド価値が落ちまくっているのがソニーらしさの象徴でもある「ウォークマン」。その「ソニーらしさ」について、ストリンガー氏自らが以下のようにコメント。
これまで培ったソニーらしさというものに囚われてしまってはならない。会社が、将来、成功するための鍵は、これまでの強みを生かしながら、古くなったものを捨てていくことにある
課題に掲げるウォークマンの復活自体が大きな矛盾とならなければ良いのですが…。
それよりも、経営陣が次世代ウォークマン発表でもしも表舞台に立つようなことになるのなら、絶対にして欲しくないことがあります。(もちろん、言わないでもわかっているでしょうが…)
製品を逆さまに持たないようにしてください。
広報の人たちも上下左右ぐらいはちゃんと事前に教えてあげてください。
(コネクトの失敗も実はあそこから始まっていたのかもしれませんからね。って、それ言ったらNW-HD1の安藤氏の方がそもそもの発端か…?)
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