NBonline、寺山正一さんの「新・産業夜話」。薄型テレビ市場での3社のシェア争いはパネル供給能力に左右されるため、三日天下ならぬ“3カ月天下”の様相を呈しているとか。ゆえに、天下分け目の関が原は来年になるそうです。
テレビのような大型商品で、世界規模でタイミングよく戦略を打っていくのがいかに困難なのか。世界の覇者だったソニーのトリニトロンテレビが膨大な赤字を計上した事実こそ、「世界で戦うことの怖さ」を雄弁に物語る。
というコメントもあるように、作れば売れる今年と違って、2007年以降は「売れ筋から外れたモデルの極端な値崩れは避けられず、世界規模での商品戦略で後手を取ったメーカーは成長の果実を享受できなくなる」とまとめていました。ブラウン管で手痛い目にあったソニーは2度と失敗は犯せませんね。いずれにしても、アナログ停波のこともあるし、来年以降は薄型テレビの値下げは黙っていても進むと思います。何年先かわかりませんが、世界中に広く普及した後のことも考えていかなくてはいけないのでしょうね。
ちなみに、送り手側が使う放送機器の新トレンドについては小寺さんのレポートで確認です>NAB2006レポート~ HD当たり前の時代へ向けての猛ダッシュ ~
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