モバイル&ゲームスタジオ 遠藤雅伸氏インタビュー(前編) ’80年代を代表するクリエイターがモバイルゲームに見る夢
「ゼビウス」、「ドルアーガの塔」の開発で著名な「モバイル&ゲームスタジオ(MGS)」代表取締役会長の遠藤雅伸氏へのインタビュー。同氏のPSPやPS3に対するコメントが目を引きます。
いまでも両手で遊ばせるモバイルゲームはありますが、やっているとだんだんゲームを遊んでいるのが面倒くさくなってくるんですよ。最近だと特にひどいのはPSPですね。電源入れて立ち上がるまで時間がかかって、思わず待っている間に電源を切ってしまう。
モバイル(のゲーム開発[SPA注])やっている人の中にも「今はモバイルやっているけれども、将来的には絶対PS3のゲームを作ってやるんだ」っていう。ゲームとしてどちらが上か下かというのがその人の価値観ではそうかもしれないけど、世間的に見た場合に「PS3なんかで遊ばねえよ」という価値観もあるはずですよね?
遠藤さんご本人も会社も任天堂と深くつながりがあるみたいですし、ケータイ向けゲームの開発がメインということもあって、SCEへのしがらみもないから、こんな大胆なコメントも出てくるのでしょうかね…。確かにROMカートリッジベースの任天堂のゲームを体感してしまうと、PSPは光ディスクメディアならではのロード時間にいらいらしてきますね…。まあ、PSPも今後はメモステベースのゲーム配信も検討するようなので、容量を必要としないシンプルなゲームはストレス無く遊べるようになるかもしれませんが、現状のハードのインターフェースで新しいゲームが提案できるかという点では確かに難しいかも…。ちなみに、PSPの脳を鍛える系のソフトはNDS向けソフトと監修している人は同じなのに遊ばせ方の工夫が足りないらしいですよ…>「脳を鍛える大人のDSトレーニング」は脳に効くか?
エンターブレイン、昨年度ゲーム市場まとめ 「ニンテンドーDS」470万台
〇五年度のゲーム市場は、任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」が軽量タイプの「DSライト」を含めて四百七十万台を売る爆発的な人気を獲得。「DS」対応のソフトは前年度の五・五倍に当たる一千八百万本を販売した
エンターブレイン調べによる昨年のゲーム市場に関するニュースですが、昨年はハード、ソフトともに任天堂の圧勝。これは誰の目にも明らかですね。今後はスーマリやMothreといった超ビッグタイトルの新作リリースも控えており、PS陣営はさぞ驚異でしょう。PS3のリリースに関しては色々な面で慎重さ、確実さが要求されそうです。PSPもハード面でも思い切って手を加えないとNDSの牙城を突き崩すことはできないのではないでしょうか…。
ってなこと言ってて、今年はXbox 360が大ブレイクしたりして…。
【追記】インタビューの後編が公開されました。
次世代ゲーム機に関して、
一番なじむのはレボリューションかなと。Xbox 360には若干期待してたんですよ。過去形です(笑)。一番ダメなのはアダプターの大きさ、ケーブルの太さですね。あれが僕から見ていてもう“超萎え”ですね。
とコメントなさってます。また、PS3に関しては、
外的要因としてBlu-ray Discがどうなるかという動きにも注目したい。弊社の親親会社になるカルチュア・コンビニエンス・クラブの増田社長が言うには「Blu-rayに切り替わるよ!」という話で、Blu-rayに切り替わるなら最も安価なBlu-ray再生デバイスとしてはPS3かなと。そうなるとPS2が売れたのと同じような現象になる可能性はあるよねと。もちろん、かもしれないということだけでそれが成功するというわけではないですけどね。
とか。純粋なゲーム機としては遠藤さん的にはレボリューションを本命視しなさっているようです。
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これは、ワンセグチューナーが出るとなれば売れないでしょう。そもそも筐体がでかすぎ…。