・音楽配信サービスの利用経験者は3割-ネットワークウォークマンの認知度でiPodを上回る
日本能率協会総合研究所のポータブルオーディオと音楽配信に関する調査結果によると、ネットワークウォークマンの認知度がiPodを上回り、bitmusicの認知度がiTMSを上回るという結果になったようです。
・音楽配信サービスの利用経験がある人は全体の31.5%で、プレイヤーを1年以内に購入した人では50.3%。なお、有料サービスを利用したことがある人は25.9%。
・音楽配信サービスの認知度は、「TSUTAYA online」が37.4%で1位、ソニーミュージックの「bitmusic」が32.4%で2位、iTMSは日本でのサービスイン以前の調査から18.9%に。
・利用したことがある音楽配信サービスでは「bitmusic」が14.4%で1位、以下、「Yahoo! music」の8.6%、「TSUTAYA online」の8.3%と続く。
・プレーヤーの認知度では、ソニーのネットワークウォークマンが最も多く82.0%、以下、アップルコンピュータの80.2%、パナソニックの55.7%と続く。
う~ん、ソニーファンとしては素直に喜びたいのですが、結果が意外すぎてすごく違和感があります。そもそもネットワークウォークマン購入者であれば今は必然的にMoraへ誘導されるはずなのに、上位10位にすら入ってません。Webベースの調査で有効回答14,808サンプルってことで数も多いのですが、そこはかとなくうさんくささが漂っているように感じます。LabelGate系が上位に名を連ねているのも気になります。何か裏で操作されているのではないでしょうね~。ってなんの根拠もない偏見なんですが…。
・RIAJ、2005年上半期の有料音楽配信売上を発表-着うたを含む「モバイル」が96.0%を占める
こちらは、日本レコード協会が発表した2005年上半期(1月~6月)の有料音楽配信売上実績に関するニュース。「インターネット・ダウンロード」が215万2,000回で5億3,879万3,000円。「モバイル」が1億890万3,000回で135億9,146万5,000円。構成比を見ても、「インターネット・ダウンロード」が3.8%に対して、「モバイル」が96.0%と圧倒的。ダウンロードから課金まですべてを単体でおこなえるケータイの強みが数字に表れてますね。こちらもiTMS上陸前の調査でしょうけど、これが日本の音楽配信事業の実態なんですね。ビットレートの低い楽曲が高額な価格で提供されていても、便利であれば利用するという人がたくさんいるんですね…。
Sony BMGの幹部が、「Music 2.0」というカンファレンスの講演で、携帯電話利用者を考慮した場合、デジタル音楽市場はすでに多様な配信モデルへ移行していることから、1曲99セントの状況は長く続かないみたいなことをコメントしたそうです。同社ではすでにモバイル端末向けデジタル音楽販売が増加しており、売上高に占める割合も米国で10%、中国と韓国では20%を超えているとか。
【関連リンク・ニュース】
・「ポータブルデジタルオーディオプレーヤーと音楽配信サービス」に関する消費者調査(日本能率協会総合研究所)
・2005年上半期の有料音楽配信市場は141億円–ただし96%はモバイル
・デジタルコンテンツ市場は2兆4700億円 ネット配信拡大
・デジタルコンテンツ白書、iTMSの登場で音楽配信サービス市場拡大を予測
・今日から自宅でレコ屋巡り。音楽配信サービス リンク集
・アップル、カナダの顧客に「iPod税」を返金へ
・JFN加盟38社、Podcasting対応の情報/配信サイト「Reco」-ネットラジオとPodcastの「ハイブリッド番組」を配信
・So-net、Kiss-FM KOBEのラジオ番組と連動した番組をPodcasting配信
・総務省調査、日本の携帯料金は欧米と同水準
・日本の携帯料金「ヘビーユーザーには安い」――総務省