僕らのワンダーランドはどこへ

レコード会社を離れ、iTunesに向かう日本のアーティスト

日本版iTMSの発表会に出席した佐野元春氏の発言はメディアでも数多く取り上げられており、同氏のオフィシャルサイト「Moto’s Web Server」でも、自主レーベルとなる「DaisyMusic」によるiTMSでの楽曲販売を実施することが発表されています。

ソニーミュージック広報室の井出靖氏は、佐野氏はもう「ソニーのアーティスト」と考えていないと話す。ただし、ソニーミュージックの下でリリースされた佐野氏の楽曲をiTunesで提供するかどうかについては交渉で決めるという。

メジャーデビュー後は、EPICソニーに所属し、80年代にヒットを連発。日本のロックやポップスに数多くの影響を与えた功績は数知れません。そんな同氏がEPICソニー時代にソニーウォークマンのCMソングを作っていたことをご存知でしょうか。「ワンダーランド-ウォークマンのテーマ」というタイトルの短い曲ですが、ウォークマンが与えてくれる新しい音楽体験をこんな歌詞で表見しています。

I’ve got something to tell you,now / Walkman / I’ve got something to tell you,now /
Walkman / You know baby when you’er in my hand / I can tell your lovely wonderland / I’ve got something to tell you,now / Walkman / You never know / How much I really love you / and if you say you love me too / We’ll take chance and crossing the street / I’ve got something to tell you,now / Walkman

CM自体も、音楽を携帯できることの喜びや楽しさ、あこがれといったものを自分に伝えてくれたとても印象いものでした。そんなウォークマンのテーマを作ってくれた佐野氏ですが、諸処の経緯があり、結果ソニーと袂を分かつことになったということも何か皮肉な感じがします。

何を使って聴くかは個人の自由。聴く人がいるところには僕の音楽を届けたい

とは同氏の弁。僕らのワンダーランドはどこにいったのでしょうね…。

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