デスクトップが199ドル、ノートが499ドル~PCメーカーは消耗戦

世界PC販売額、横ばいから減少へ――Gartner予想

米Gartnerが、2005年のPC出荷台数は世界で2億660万台、販売額は2027億ドルになると予想。2006年は台数で8.7%増となるも、平均販売価格下落が続いている影響で、販売額は0.4%減少見通しとか。中でもモバイルPCの平均販売価格の低下が著しく、出荷台数の伸びが鈍化すれば、メーカー間の競争が増し、値下げあるいは機能を絞った低価格マシンを投入する以外に選択肢がなくなるかもしれないと予想。ただ、モバイルPCの出荷増が全体の伸びを押し上げる傾向は今後も続くと予測しているそうです。

PCメーカー各社が繰り広げる利益なき拡販競争–消耗戦はいつまで続く?

CNETのニュースでは、199ドルのデスクトップPCや499ドルのノートPCの話題まで出てきます。また、デスクトップPCからノートPCに乗り換える消費者が多く、PC出荷台数を押し上げる要因となっており、このことはメーカー各社にとって朗報とか。

デスクトップが199ドルですか…。日本円にして2万数千円。ノートPCも499ドルだと5万数千円。昔、オラクルの会長が500ドルパソコンを出すといって騒いでいましたが、ノートPCが500ドルを切る時代に突入のようです。ハイエンドのPDAよりもノートPCの方が安くなるという逆転現象もますます加速しそう。


AV機能の高付加価値で高値を維持できたおかげで先行者メリットを享受したソニーのバイオビジネスも、他メーカーの横並びによって今では低価格化競争に片足(両足か…)を突っ込んでしまった状況ですが、過去のニュースでバイオ冬モデルは相当期待できるみたいな話もあったので、ファンとしては斬新なコンセプトのバイオ登場を心待ちにしております。でも、今後は新コンセプトのデジタル家電やエンタメコンピュータがコンセプトのPS3などとの競争激化も必至なんでしょうね…。

【関連ニュース】
2005年の世界パソコン出荷台数は2ケタ成長、ただし「価格は限界」
米Intel,IDF Fallで次世代プロセサ・アーキテクチャを発表,“消費電力当たりの性能”を重視
「PC業界は復活した」──IDF 2005 Fall 始まる