IT社会で求められる経営者の能力とは(前編)(bpspecial ITマネジメント)
ソニーのQUALIAブランドコンセプトづくりに大きく関わる、ソニーコンピュータサイエンス研究所のシニアリサーチャーである茂木健一郎氏へのインタビュー。氏は、「ITの成長のシナリオは我々の脳の情報容量が無限であることを前提としたものであるが、実際には脳が受け取り消化できる情報には限界がある」と提言、急速に発展するIT社会の課題をいかに克服していくかをローマ・クラブのレポートなどを引き合いに出して解説なさってます。
ビジネスパーソンがITをストレスなく活用するにはというくだりでは、
IT、特にモバイルPCの普及が我々に何をもたらしたかというと、“場所”と“文脈”を切り離したことです。以前は、場所によって文脈が定義されていたのに対し、モバイルPCが普及したことによって、場所と文脈の結びつきが分離されたのです。簡単に言うと、なにも職場でなくても、自宅やリゾート地でも仕事ができるようになったというわけです。僕はそれをうまく使いこなすというのがひとつの鍵だと思っています
とコメントなさってます。また、ITをうまく使うことでセレンディピティを高めるというくだりにある
まず行動を起こさなければ、偶然の出会いは起こらないということ。さらに重要なポイントは、行動する理由や目的は何でもよいのだということ
というコメントにもグッと来るものを感じました。自分もクリクラというサイトを通じてたくさんの人との出会うことができたし、人と人が出会えるきっかけを少しだけど作れたのかなあと思ってます。
経験が絶対に論理を超えている
ホントに良い言葉です…。また、「脳の使い方は栄養と同じで、あまりひとつにばかりに偏っているとバランスを失ってしまう」というコメントも興味深かったです。自分もこんなサイトでソニーばっかり追いかけているので相当バランスを失っているのでしょうね…。
【関連ニュース】
・デジタルデバイドは本当になくなったのか
・西和彦氏講演、「日本のITの光と影」