消費者の頭のなかの“ブランド”を測る:満点を目指す優等生はつまらない
日経BPコンサルティング、ブランド・ジャパン・プロジェクト担当の吉田健一さんのコラム。ブランド・ジャパン2005の調査結果に関してコメントしています。上位の常連となっているソニーですが、吉田さんのコメントは以下の通り。
ブランド総合力指数消費者編(ソニーは1位)
一般消費者の考えるソニーへのブランド力は未だ衰えておらず、CMでのタレント起用などもあり親和力のポイントが伸び、総合力にもプラスの影響を与えた。ただし、ソニーの関連ブランドは軒並み順位を落としており、好意的なブランドイメージの貯金を使い果たしている傾向にあるのではという見方もある
ブランド総合力指数ビジネスパーソン編(ソニーは3位)
この3年間、総合力のトップ3はトヨタ自動車、ホンダ、ソニーが分け合っている。第3位のソニーは先見力、人材力など総合力を構成する5項目全てにおいてポイントダウンを余儀なくされた
また貯金すればいいじゃないですか、ソニーさん。
さらに、消費者編では、「フレンドリー(親しみ)」、「コンビニエント(便利)」、「アウトスタンディング(卓越)」、「イノベーティブ(革新)」の四つの因子指数、ビジネスパーソン編で「信用力」、「先見力」、「親和力」、「人材力」、「活力」の五つの因子指数を算出しているそうですが、こちらの結果が興味深いです。企業ブランドの「アップル」と商品ブランドの「iPod」双方で、「イノベーティブ」の因子指数が突出している点が特に目を引きます。
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