6/27のつぶやき~スピリットといえばジェフ・ベック

昨日は夕方から読書タイム。購入後、長らくほったらかしだった「ソニースピリットはよみがえるか」をやっと読み終えました。内容の大半がすでにWebで公開されていたものなので新鮮味は無かったけど、通しで読めたので理解がさらに深まったような気はしています。著者の大河原さんのあとがきによれば、当初Webの連載は10回程度で終わる予定だったのだそうです。それが最終的には30回を超え、本にまでなったのですからその反響の大きさははかりしれません。タイミングが良かっただけでなく、ソニー側が全面的に協力したという点も見逃せません。ただ、個人的には、クリエのような終焉(撤退)を迎える事業についても深く掘り下げて欲しかったと感じています。クリエビジネスほど多用な「カスタマービューポイント」を見極めるのに適したカテゴリーは他になかったと思うんですよね。SMOJ(ソニスタ含む)も単にハードを売るという視点だけでなく、ソフトやコンテンツ販売を含め積極的にモノづくりに関わってきた点も大きかったと思うんですよ。他のカテゴリー製品でここまで広がりを出せたものは自分には見あたりません。中鉢社長の言う「カスタマービューを重視するモノづくり」が一切感じられない時期もありましたが、2004年に入ってからは色々な意味で変わりそうな予感があっただけに、終わってしまうことがホントに惜しくてならないんですよね。本にも度々出てきますが、クリエビジネスに関わった方々が屋台骨のオーディオ・ビジュアル事業に携わり、素晴らしい実績を作っていらっしゃることは素直にうれしいのですが、クリエビジネスで培ったものがそこでどう活かされたのか、それとも活かされなかったのか、みたいなところまで踏み込んで取材して欲しかったなあというのが正直な気持ちです。(ちなみに、巻末の主要製品歴史図に、『携帯情報端末「クリエ」PEG-S500(2000年)』という記述があるのは「その他」の欄です。)

adlib.jpg話はがらっと変わって、久しぶりに音楽誌「ADLIB」を買いました。ジェフ・ベックの表紙が書店で目にとまり、ジェフの目が「買え!」と言ってるように見えたので…。ジェフといえばほぼ5年ぶりの来日を控えておりますが、前回は見に行ったので今回は観なくてもいいか~、って感じでチケット取らなかったんですが、先日実弟から東京フォーラム追加公演のチケットがあまったからどう?って誘われまして、それならってことで行くことにしました。

beck_live.jpg行くとなれば予習は欠かせないって事で、明後日の6/29にリリースされるライブアルバム「ライブ・ベック!」(来日記念盤になりますが、元々はオフィシャルサイトでしか買えなかったレアなアルバムで公式なライブアルバムとしては28年ぶりとか)をポチっと予約して到着を心待ちにしております。メンバーもテリー・ボジオとトニー・ハイマスのトリオで演奏も超ハイテンションなんですって。ああ、早く聞きたい。ちなみに、日本公演メンバーはボーカルやキーボードも含めた編成のようで、ひと味違った内容になるとか。こっちも今から楽しみっす。

そうそう、ADLIBの表2の広告にジェフのライブアルバムと一緒にソニーミュージックのAOR名盤再発の情報が掲載されていました。ネッド・ドヒニーの2nd(ハード・キャンディ)と3rd(プローン)、ビル・チャンプリンの「独身貴族」、ジミー・メッシーナの「オアシス」などが2005年デジタル・リマスターの紙ジャケ仕様で7/20に限定でリリースされます。すでに所有しているタイトルばかりですが、リマスターとなると買わないわけにはいきません。1枚税込1,890円とちょっと値ははりますが、一生モノということでポチっとなといきま~す。