PS3はゲーム機にあらず~SCE久夛良木氏インタビュー

SCEI 久夛良木健社長兼CEOインタビュー~PlayStation 3はゲーム機ではない
SCEI 久夛良木健社長兼CEOインタビュー~Cellが家庭にもたらすパワー

本田雅一さんのE3レポートで、SCEの久夛良木健社長兼CEOへのインタビューが掲載されています。PS3はゲームに偏ったアーキテクチャではなく、エンタテインメントを実現するために作ったコンピュータであって、子供のためのコンピュータではないのだそうです。また、あらゆるエンタテインメントに対して有益な機能を提供できるようになったのがPS3で、「コンピュータの力でロジカルにさまざまな世の中の見えないところを分析する技術を、家庭の中に持ち込んでエンタテインメントに使おうというのがPS3のアプローチ」だとか。

後半では、Cellコンピューティングがどのような機能を提供するのかについて私のような一般人でも何となく理解できる比較的わかりやすい例題をあげて説明してくれています。

将来的にはCellを用いたCellホームサーバのようなものが家庭内に入り、CellホームサーバがCellストレージの中にあるコンテンツを自動メンテナンスするといったイメージになるでしょう

ってありますけど、PCよりもインテリジェントな、デジタル家電よりも手軽に、デジタルコンテンツのハンドリングが可能にになるみたいなことなんでしょうか…。それと、SDカードスロットが標準で搭載されている点については、

SCEI、そしてPlayStationは、もっとオープンに世界の標準、世界中の技術者がもっとも良いと評価するものを積極的に使っていきます。ですからメモリースティックでもSDカードでも、どちらでも同じ。等価なものとして扱いますし、独自路線には走りません

と、SCEとソニーとの違いをはっきりと主張。ソフトウェアの観点でもオープンにってことになれば、ちまたで噂のiTunesサポートなども案外あり得ることなのかもしれませんし、フツーにiPodとも繋がっちゃったりして…。

最後の方に価格の話が出てきますけど、本田さんの予想では39,800円程度とか。メディアセンターとして使うにはオプションで色々と揃えないといけなくなりそうですけどね。ちなみに、久多良木氏は「PSPとPS3では圧倒的にPS3の方が販売台数が多くなるでしょう」ってコメントしていますね。家庭に1台がPS3なら家族全員がPSPにしたいはずなのに、なんでそんなコメントしちゃってるんでしょう…。ま、いいけど。

WindowsでもないMacでもない、新しいエンタメコンピュータがPS3。いや~、来春がホント楽しみです。


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