JASRAC、デジタルプレーヤーも私的録音録画補償金制度の対象と意見

ITmediaの小寺さんのコラム「私的録音・録画補償金制度では誰も幸せになれない」に目を通したあとにこんなニュースが目に入ってきました。

JASRAC、iPodなども補償金制度の対象にすることを強く求めていく

デジタルオーディオプレーヤーに対して、私的録音録画補償金制度の対象とすることを強く求めていくとして、JASRACや日本レコード協会を含む7団体が連名で文化庁の文化審議会著作権分科会法制問題小委員会に意見書を提出したとか。意見書では、

・HDD内蔵型などのデジタル録音機器については、早急に補償金制度の対象とする
・録音以外の用途にも利用できる汎用型の機器についても、補償金制度の対象に含めることを検討する
・現行の制度では対象となる機器を政令によって指定するとしているが、新たな機器の登場などに迅速に対応できるように改正する

という3点を求めているとか。先述の小寺さんのコラムにある、

権利者団体がどうしても補償金制度にこだわりたいのであれば、払ってもいい。そのかわり、コンテンツの私的利用においては、黙ってコピーフリーにしてもらわなければ割が合わない。もしくはわれわれ消費者がDRMを受け入れる代わりに、補償金はなしだ。それがフェアなトレードオフというものである

というメッセージに強く共感すると同時に、今回の意見書の内容にやるせなさと、言いようのない怒りがこみ上げてきます…。


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