CNET、森祐治さんの「森祐治・情報経済を読み解く」。家電やPCと連携する機能を搭載してきた次世代ゲーム機の登場が、放送・通信・家電の融合においてどのような意味を持つのかを探るコラム。
多くのデスクトップPCがTVチューナーを備えた形で出荷されている現実と、組み込みOS搭載でネットワーク経由で機能のアップデート可能なDVDレコーダーを中核としたCEの普及をかんがみると、「ハードウェアの更なる進化の方向性はPCとCEの中間にある」のではないかとした上で、「ハイスペックCPUとソフトによる可塑性を担保するHDDやシリコンメモリを標準で備えた次世代ゲーム機」が位置する場所ではないかとしています。そして、そんなゲーム機をハードウェアとして位置づけることが、家電とPCの間で宙ぶらりんになっている放送通信の融合に大きな進展をもたらすかもしれないということのようです。
ソニーのPS3に関しては、
ネットワークを介してCPUの処理自体を分散結合するというコンセプトを持ったCELLを搭載したPS3であれば、他CEやネットワーク上のサーバーとの連携は当然と考えられているに違いない。あとはその具体的な戦略を示すだけ、ということなのかもしれない。
と、期待を寄せつつも、
ここでまた、政治的な問題からその戦略が機能不全になってしまわないように願うだけだ
と、ちくりとソニーに釘を刺すように締めくくっていました。
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