ネットジューク「NAS-A10」のセットアップは、一般的なオーディオコンポと比較しても簡単でした。製品の梱包は本体とスピーカーの2つ。基本的には、箱から取り出して本体にスピーカーを接続するだけってなもんです。スピーカーコードだって、昔と違って線の先っぽがむき出しじゃなくて、プラスチックのコネクタまで付いているという親切設計。淑女の指もこれなら痛める心配はありませんってなもんです。
そこまでいけば、あとは電源ケーブルをコンセントに入れて電源オンで使えると思ったらそれは大間違いで、実は外部モニターが必須なんです。本体には情報を表示するパネル類が一切無いのでこれがないと設定すらできません。初代機はオプションで小型のモニターが用意されていたけど、そのモニターはすでにディスコンしているので、フツーにリビングのテレビを使うことにしました。ビデオケーブルが付属しているのでそれをテレビに接続します。
それと、もう一つ必須なのがインターネットに接続するためのLANケーブルの接続。エニーミュージックのサービス(別の機会に詳細は説明します)の利用の有無にかかわらず、CDDBへのアクセス用に使いますので、こちらも必須ということになります。この辺が一般的なコンポとの違いになりますね。
ちなみに、AMとFMラジオ用の(簡易)アンテナケーブルも付属しているので、必要に応じて接続します。我が家はFMだけ聞ければよいので、付属のものは使わず、TV用のアンテナケーブルを分配して接続しました。それ以外の端子では外部入力と出力用のアナログ端子が一組ずつありますが、我が家では入力は必要なさそうなのでしばらくは未使用でいくことにして、外部出力用の端子はAVアンプに接続してスピーカーの音の違いを楽しめるようにしました。あとはリモコンに付属の電池を入れてセットアップは完了。って、簡単なようで意外に面倒だったりするのかな…。
ということで、テレビに繋がればあとは使うだけって事で、まずはCDを聞いてみることにします。本体のCDイジェクトボタンを使ってCDを入れ、本体またはリモコンのCD再生ボタンを押すと、パソコンの世界でお馴染みのCDDB経由のCD情報が自動的に読み込まれ、再生が始まります。ちなみに、本体にはすでにある程度データベースが収録されているそうで、そちらにデータがなければネットワークを通じてデータを取りに行くみたいです。
データはリスト表示に切り替えも可能で1画面に8曲が表示されます。もちろんリモコンなどで任意の曲を選択して再生することも可能です。曲情報を見ながらの操作は明らかに便利ですが、CDの再生そのものに関しては一般のコンポと比較してそれ以外に特筆すべきことは特に無さそうです。やはりネットジュークという名前が示すとおり、CDをHDDに録音して始めて能力を発揮するものですからね。ということで長くなったでCDのHDD録音と、HDDジュークボックスの使い勝手については次回に。
(もあれが気持ち悪くてごめんなさい。テレビ画面をデジカメで綺麗に撮影する方法って無いんですかね)
なお、今回のレビューでは「NAS-A10」の音の善し悪しについてはあえて言及しません。初代ネットジュークにはS-Masterなるアンプ技術が搭載されていたようなんですが、コスト軽減のためなのか2号機はこの技術が省かれたようなんです。個人的にはあくまでカジュアルに使いたいと思っているし、所詮はHDDに録音したATRAC3の楽曲メインなので音質にはこだわってもしょうがないかなとも思ってますのでその点ご了承ください。