・「マインド・シェアが欲しい」、ソニーがデジタル音楽プレーヤをPR
・「マインド・シェアが欲しい」,ソニーがデジタル音楽プレーヤの大型PR活動を開始(上記ニュースの詳細記事・要登録)
「もっともっとオンガクとあそぼう」をキャッチ・フレーズに展開中のソニーウォークマン新製品プロモーションに関するニュース。「ユーザーの心の中でその企業や製品がどのようなポジションにあるか」というマインド・シェアの観点でソニーは後塵を拝していたとして、巻き返しをはかりたいそうです。
iPodは,音楽をファッションとして身に付ける,かっこよく楽しむ,といったイメージ戦略で成功しているが,当社としては,それは本来,我々が得意としてきたことだという自負がある。数値目標は明かせないが,新製品の売り上げは当社の従来機種を大きく上回るものになるはず
とはソニー広報の弁。自負も何も、iPodは必ずしもイメージ戦略だけで成功しているわけではありませんからねー。
昨日のAV Watchの週刊 デバイス・バイキング「生まれ変わった“HDDウォークマン” 大胆なデザイン変更と、地道な機能強化 ソニー 「NW-HD5」」にも
残念なのは、“ソニーらしさ”というか、わくわくするような新機能が一切無い点
とありますが、ソニーはそんな声もイメージ戦略でカバーするつもりなんでしょうか。ソニーミュージックお抱えアーティストを、それもたった2組だけをプロモーションのメインに据えて、平然と「もっともっとオンガクとあそぼう」と叫んでいる姿に、自分はむしろ不快感を感じているほどです。
ちなみに、今回ソニーがプロモーションに引っ張り出したASIAN KUNG-FU GENERATIONがiPodオフィシャルサイトの「Celebrity Playlists」に名を連ね、アップルのプロモに一役買っています。それ以外にもソニーミュージックお抱えアーティストの多いこと…。そういえば、ソニスタのポータブルオーディオ絡みのコンテンツでもTOWA TEIやモンドグロッソの大沢氏が登場していましたが、両氏共に上記の「Celebrity Playlists」に名を連ねているという…。
ソニーもアップルや「Celebrity Playlists」に登場するミュージシャン同様に、今後は「もっともっと」レーベルの枠を超えた展開をしていかないと「マインド・シェア」獲得は相当厳しいのではないでしょうか。