本田雅一さんの「週刊モバイル通信」。先だって「Bluetoothハンズフリーは世界的な流れ」というエントリーで神尾さんの「Bluetoothハンズフリーの波に乗り遅れるドコモとau」というコラムを取り上げましたが、本田さんも「ドコモとauには重い腰を上げて欲しいものだ」と、Bluetoothの採用に消極的な日本のキャリアにハッパをかけてくださっています。
本田さんは、日本でBluetoothが普及しない原因を、「Bluetoothの実装がまだ不完全な時期に、急いでモバイルPCへの標準搭載を進めすぎたのが原因なのかもしれない」、「PCがBluetooth普及のトリガーになれなかったのは、おそらく携帯電話など主要な対応機器が揃わなかったため」と分析。今後は、PC以外でトリガーとなりえる「携帯電話」を起点にした拡がりに期待するしかないとしています。しかしながら、
急にある時点からBluetooth!と声を荒げてみても、市場は急には反応しない。デジカメ機能や音楽再生などで、どこまで買い換え需要を喚起できるというのか? もうその先は見えているようにも思える。もちろん、Bluetoothを搭載する商売上のメリットはあるのか? と問われれば、今のところ返す言葉はないのも事実。
として、PCと携帯電話への搭載時期と両者のズレが大きかった事が悔やまれるとしています。
海外、とりわけ欧州ではBluetooth機能がついていない製品は売れないとまで言われているようですが、日本は道交法の改正でやっとその萌芽が見られるかというところですからね。携帯電話に標準で搭載されるようになれば一番ベストなんでしょうが、それ以外では盛り上がっているとされるポータブルオーディオの分野も多少はトリガーになりそうなので、HDDプレイヤーを母艦としたワイヤレスヘッドセット的な活用で本格的な採用を期待したいところです。