iPod shuffle登場!Mac miniはiPod用周辺機器に

昨年末から噂になっていたフラッシュメモリタイプのiPod「iPod sufflle」がついに正式発表になりました。

アップル、iPod shuffleを発表(アップルのプレスリリース)

アップルは、iPodで好評を得ているシャッフル機能をベースとし、音楽の楽しみ方を無限に広げる革新的なデジタルミュージックプレーヤー「iPod shuffle」を発表しました。
ガムのパッケージより小型でかつ軽量のiPod shuffleには、身に付けて使うこともできるように、専用のストラップが付属しています。iTunesの画期的なAutoFill機能とシームレスに連携しているので、クリック1つでiPod shuffleの容量にピッタリの曲数をユーザの音楽ライブラリから自動的に選択します。

初代iPodから第4世代となるClick Wheelモデルまで買い換えしてきましたが、今の自分にとってのiPodの最大の魅力は数千曲単位の大量の楽曲を持ち歩くだけでなく、それをワンクリックでシャッフルすることで新鮮な音楽体験ができることにあります。このシャッフル機能は第4世代iPodで初めて実現され、その後にiPod miniにもアップグレードで提供された機能です。

iPod sufflleはその機能をメインのコンセプトとして打ち出し、すでに群雄割拠なフラッシュメモリオーディオプレイヤーというカテゴリーに殴り込みをかけてきました。アップルのすごいところは、ごちゃごちゃした余計な機能をばっさりと切り捨て、シャッフルプレイによる新しい音楽体験をマーケティングの軸にしていることです。実際のところ、この潔さはiTunesという優れたソフトウェアが逢って初めて成立するハードとも言えるわけですが…。

本体デザインや仕様も製品コンセプトがしっかりしているから実にシンプル。一度設定さえしてしまえば、USBポートに本体を差し込むだけで毎回新しい楽曲が転送され、毎日新鮮な気分で音楽を楽しめるわけです。だいたいにおいて、自分のような一日中音楽漬けでいたいマニアでもなければ、一日に音楽を聴ける時間なんて限られているわけです。そう考えると、120曲~240曲でも多いぐらいかもしれません。バッテリも4時間の充電で12時間再生だそうですから無問題。そして、一番ビックリなのがその価格。

120曲保存できる512MBモデルがわずか10,980円(本体価格10,457円)、240曲保存可能な1GBモデルがわずか16,980円(本体価格16,171円)と、iPod shuffleはiPodファミリーの中では最もお求めやすい製品です。

他社の競合製品に比べかなりの割安感があります。ソニーのネットワークウォークマンと比べるとその割安感がさらに増幅。ワールドワイドでビジネスしてるアップルならではの今回の戦略的な価格は他社にも大きな影響を与えることは間違いないでしょうね。ちなみに、自分以上に物欲に駆られた同居人がポチっとなしたようなんで、到着次第インプレッションなどをお届けしたいと思います。って、到着は来月の中旬以降らしいのですが…。


アップル、Mac miniを発表(アップルのプレスリリース)

アップルは、これまでで最もお求めやすく、コンパクトなMacとなる「Mac mini」を発表しました。
58,590円から始まるMac miniは、これから「Mac OS X」を使ってみようと考えているすべての人に最適なデスクトップコンピュータで、デジタルフォトやミュージックコレクションの管理、ムービーの編集そして音楽の制作のためのアップルの革新的な統合ソフトウェアである「iLife’05」が付属しています。高さわずか約5 cm、重さ約1.3 kgのMac miniは、1,000ドル以下クラスのデスクトップコンピュータのデザインの概念を大きく変えます。

同時に発表されたコンパクトなMac miniもあちこちで大反響のようで。本体のみの価格とはいえ、5万円台のMacはインパクト高いです。iPodを市場に投入した頃からすでにアップルはMacをエンタメコンテンツのハブにすると言い切っていたわけですが、今回のMac miniはそのコンセプトをより明確に体現する製品だと思いました。
パソコンなので基本的にどんな用途で使おうと良いわけですが、iPod+iTunesという最強ソリューションを中核にエンタメコンテンツサーバー的な用途にももってこいかと。自分のPowerBookがすでにそうなってますが、極端な話「iPod」の周辺機器としての利用で良いわけです。久しぶりにMacで物欲がそそられています。

パソコンがデジタル家電に押され気味みたいな話題が多い中、価格を含め大胆な戦略に打って出るアップルの動きからしばらくは目が離せません。ちなみに、「アップル、Macworldで発表の新製品を日本でも公開」というMac world絡みのニュースでは、Jobs氏が基調講演でソニーの安藤COOを招き入れたとありました。HDに対応した「iMovie」の紹介時に、ソニーのHDVカメラ「HDR-FX1」をJobs氏が気に入っているという話題で登壇したそうです。そこで安藤氏は、

私の持論では素晴しいソフトウェアは、ハードをうまく動かす“接着材”といえる。だからアップルとの協力関係は非常にうれしい。できれば、(iPodなどのハードを作らず)ソフトウェアだけ作っていただければ助かるのだが

とコメントし会場の笑いを誘ったとか。自分がJobs氏なら、「ソニーさんはハードだけ作ってソフトにはiTunesを採用すれば」と突っ込みを入れます。基本的にはソニーもアップルも好きな自分は、両社が良い意味で理想のライバル関係を築き、互いに影響を及ぼすような関係を維持して欲しいという気持ちはあるのですが、ソニーが今のアップルと同じ土俵に立つには相当思い切ったことしないと難しいとも感じています。

iPod shuffle

Mac mini

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