ソニースピリットはよみがえるか 第10回~テレビ事業復活の目指し米国市場を攻略へ
nikkeibp.jpの専門家の眼「ソニースピリットはよみがえるか」の第10回が公開されました。
ソニーのテレビ事業において海外市場が占める比率は約8割。大画面テレビの比重が高い米国市場での成功は、ソニーのエレクトロニクス事業の回復に欠かすことができない要素とか。そんな米国ではHD対応製品の比率が加速しており60%にまで達しているとか。その甲斐あって、「HDテレビならばソニー」という印象が市場に定着し始めたそうです。
また、昨年米国で生まれた「Like No Other」のキーワードが今は全世界で使われるようになっており、この言葉に忘れかけていたソニースピリットを取り戻そうとするソニーの意思が込められているとしめくくってます。以下は、このキーワードを提唱するにいたった理由で、米ソニーの小宮山社長のコメントです。
アナログからデジタルへの変化の中で、『市場を創造する』、『新たな技術を提案する』。そこで『独自性を発揮する』。『強く、元気のある会社になる』。これらのことを、やっているつもりではあったが、本当はできていなかったのではないか。そんな反省に立って、Like No Otherをメッセージとして打ち出した」。
これまでのソニーの相手は、(中略)日本企業を中心とした戦いであり、自らが開拓した市場での戦いであった。耕した市場をいかに守るか、という農耕型のビジネスが中心だった。しかし、アナログからデジタルへの変化に伴って、デルやヒューレット・パッカードといった、狩猟型とも言える企業が参入してきた。(中略)デジタルテレビを巡る戦いが激しくなる中で、自らもハンターとなるように、体質を変える必要があった。
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