ちょっと古いですが、NIKKEI NETの「ネット時評」。1984年に行われたソニー・ベータマックス判決は、同様の裁判の先例となって現在まで大きな影響を及ぼしてきましたが、昨年12月に米最高裁がこの判決を見直すと発表したそうです。きっかけは、P2Pファイル交換ソフトが著作権を侵害しているかをめぐって、巡回控訴裁判所の判断が分かれたことにあるとか。最高裁にはソニー判決を裁いた裁判官が3名残っており、彼らがどう判断するか注目されるとしています。6月までに判決がおりるということですが、最終的にどんな判断が下されるのでしょうか…。
VHSには負けたものの、この判例のおかげで私たち消費者はビデオを当たり前に楽しめるようになり、それが今はやりのDVD/HDDレコーダーなどにも繋がってきたんですよね。従来の既成概念を壊し、新たな価値を創造してきたソニーという会社の先進性が結果的に私たちの生活を一変させたとも言えるわけですが、最近のソニーは著作権保護に神経質になりすぎて動脈硬化をおこしていたというのも皮肉なものですね…。