ソニー製腕時計型ガジェットに思いをはせる40代
腕時計型携帯あったら「購入する」が約14%、「欲しい」は30%以上
携帯電話に関する調査で、腕時計型のケータイがあったら欲しいと答えた人が約3割、現在ある腕時計程度のサイズであれば購入すると答えた人が約15%いたそうです。あの、「WRISTOMO」の認知度調査も同時に行われたようですが、購入に至らなかった人の理由として、デザインと大きさが不満点に挙げらていることから、近未来の携帯電話にはデザイン性の高いコンパクトサイズが求められているとしていました。
そういえば、今年の6月に本家ソニエリがBluetooth対応の腕時計を発表して話題になりましたね。ただ、これは腕時計型のケータイでも何でもなくて、Bluetoothを使ってウォークマンケータイのメディアプレイヤーをコントロールできたり、再生中の音楽タイトルを表示したり出来るオプション的な商品でした。また、腕時計型パームなんてのもありましたよね・・・(遠い目。というかお元気なんですか、ひぐちさん。連絡くださいね。と、いきなり私信)。
自分のような世代なら、腕時計型のケータイといわれて真っ先に頭に思い浮かぶのはコレ(→)しかなく...。先日、その実物を初めて目にした時にはそれはもう感動しましたが、逆に頭に染みついてしまった固定観念をいいかげんに排除せなあかんなあとも思いました。
腕時計タイプの何とかとか、何とか機能付きの腕時計、どちらでも良いのですが、おサイフとケータイ以外(今はその二つもドッキングしてきましたけど)で、持ち歩くもう一つのアイテムをラストワンアイテム、というかどうかわかりませんが、腕時計のようなカラダの一部のように身につけられるものなら、そのラストワンアイテムになれる可能性は十分あるように思います。
ソニエリのBluetooth腕時計でも十分楽しめそうなのですが、ソニーグループでもっと知恵を出し合えばもっともっと面白いものが作れると思うのですが・・・って、やっぱまずはその前にPSPケータイなんですかね~。
【9/22追記】匿名設定さんからの情報ですが、「ソニー・エリクソンが総合満足度で3位になっています。失礼ながら、ドコモやソフトバンクで人気のシャープよりランクが高かったのは意外でした。」とのこと>ユーザーがケータイメーカーに抱くイメージは
なんだかんだと国内でも意外に評価高いんですよね、ソニエリって。これで、本家のスマートフォンが入ってきたら一気にNo.1になんてことになったり、するのか、しないのか、どっちだ。って、入ってこなけりゃわかりません。
【関連ニュース】
・音楽ケータイを軸に世界シェア3位を目指す──Sony EricssonのフリントCEO
・世界シェアトップ3入りの鍵は、ブランド携帯とエントリー市場への進出──Sony Ericssonのルイス氏
・[WSJ] 米国では好調なiPhoneも欧州では苦戦?
・Bluetoothでケータイと連携,松下電器がD-snapの新型を発表
・モバイル機器を充電できるコンパクトな電源ユニット
エネルギッシュや力強さがEX700のキャラ~アイデアと構造が高評価のPFR-V1
【レビュー】 3万円のイヤホン、ソニー「MDR-EX700」を聴く
昨日、SDC2007でのセミナーレポートをお届けした密閉型インナーイヤーレシーバー「MDR-EX700SL」のレビューがASCII.jpに掲載されました。自分がレポートで割愛してしまったイヤーピースに関する記述もありますので、購入を検討している方は参考にしてください。また、音質や装着感に関する感想も大変参考になると思います。
ボキャブラリーのない自分とはうんでいの差ですが、「エネルギッシュ」、「明瞭」、「艶やかで伸びやか」、「力強く」、といったキーワードからも、自分がこのヘッドホンに感じたキャラクターはあながちはずれてはいないということですかね。また、遮音性についての記述もありますね。
そういえば、セミナーで自分が質問したのは音漏れに関してだったのですが、なぜか遮音性の話になってしまってましたね~。セミナー会場で他の人が聴いていた時にうっすらと音漏れしていたと思うのですが、CDプレイヤーの音量もそれなりにすごかったのではっきりとは断言できないのですが、出てくる音や構造を考えるとEX90よりは確実に少ないと言えそうです。
「パーソナルフィールドスピーカー」という新しい挑戦 新感覚の装着感と音場。ソニー「PFR-V1」
また、AV WatchにはEX700のレビューに続いて、パーソナルフィールドスピーカー「PFR-V1」のレビューが掲載されています。この商品が持つユニークな特徴をそつなく解説しつつも、辛口なエッセンスがちりばめられている実にAV Wacthらしいレビューだなあと思いました。
音質評価は、パンピーな自分には専門用語が多くてわからないことも多いですが、マニアな人にはこういう評価の方がきっとわかりやすいのでしょうね。「製品としてはターゲット層が見えにくいモデル」だけど、アイデアとそのアイデアを実現した機構はお見事といった評価のようです。あのストローの威力は本当にすごいんですね~。
それはそうと、先週のAV Watchアクセスランキングがすごいことになってますね。15記事中、9個がソニーの記事ですよー!>AV Watchアクセスランキング【2007年9月10日~2007年9月16日】
Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(12)~Rollyセミナー編
いよいよSDC2007でのセミナーレポートも最終回(やっと)。何かと話題の「Rolly」に関するセミナーで、しかも1回のみの開催ということで、過去の2つのセミナーと比べてもたくさんの人が参加してました。とにもかくにもまずは実際のRollyを見てもらいましょうということで、セミナーの前半は、先述のパーティーなどで行われたものとほぼ同じと思われる、デモンストレーションが行われました。
ティーザーやブログによる事前のプロモ、SDC開催直前の正式発表やパーティーなどでRollyがどんな商品であるかはある程度把握している人が参加しているようでしたし、コンベンション会場で実機のデモをご覧になっている人も多かったのでしょうね。あまり驚きの声はありませんでしたが、デモの間、写真を撮る人、動画を押さえる人、静かに見つめる人、など、この新しい提案型の商品に真剣に向き合っているようにも見えました。
かくいう自分も、パーティーとコンベンション会場で実機の動きは確認済みですし、詳細についてもWebにある程度の情報が掲載されていましたので、冒頭のデモに関してはスルー気味。ここでのデモに限らず、パーティーやショールームでの実機デモの様子が動画であちこちであがっているのでレポートとしても必要ないだろうと思いますので勝手ながら割愛されていただきます。
ということで、以降は、個人的に最も興味深かった、開発者でオーディオ事業本部の大口伸彦氏ご本人によるプレゼンの様子をお届けします。で、そのプレゼンなんですが、スライドの出来がすさまじく良くてですね、ほとんどが説明してくださったこととイコールなんです。まさに、見るだけでRollyの設計思想やそこに詰め込まれた技術の数々がおわかりいただけると思います。なので、是非スライド1枚1枚をじっくり読み込んでみてください。(画像をクリックするとポップアップでVGAサイズの画像が表示されます)
また、後半に簡単な補足とパッケージへのこだわりについて少しだけ解説させていただいてますので、そちらもあわせてご覧ください。まあ、手抜きと取られてもいっこうに構いません。なお、Rollyの正式発表時に、IT ProのRolly開発者インタビューを紹介していますが、大口氏はそちらにも登場していますので後からでも良いので読んでみてください。
これらのスライドが使われたプレゼン終了後に質疑応答の時間になりました。色々な質問や意見が飛び交いましたが、個人的に注目したところだけを箇条書きでピックアップ。
・安全性について。Rollyは常にモーションするわけではない。ダブルクリックでモーションは始まるが一曲で止まる。モーションも7分で終わる。モーションプログラムも最大40cmで警告が出る。(ちなみに、仕様的には1回のモーションで100m動くそうですよ)
・値付けは難しかった。なるべくたくさんの人に触って欲しいので、AIBOのようなプレミアム感があってもいけないだろうし1GBフラッシュメモリ搭載のオーディオプレイヤーと一緒でもいけないだろうということで非常に苦労した。
・製品のアイデアは3年前。
・10万台ぐらい売れたら嬉しい。(<思い切りましたね!)
また、周辺機器を含むパッケージについての解説もありました。見ていただければわかると思いますが、大きいものから小さいものまで整数倍で作られており、陳列やストックのしやすさがポイントになっているようです。
一通りの質疑応答と、上のパッケージ説明が終わった後は、複数台のRollyを囲んでの大撮影大会になりましたが、その光景を見たからというわけではないのですが、ご挨拶がてら生意気にも大口氏に意見してみました。
みんなで楽しむというのがコンセプトだし、せっかくBluetoothを搭載しているのだから、Rolly同士がコラボすると面白くなるのでは、みたいなことです。もちろん、その辺もアイデアとしてはあったのだけれども、難しいと思わせてもいけないということで、機能としては見送ったというような回答でした。まあ、Bluetoothにコミットし始めたソニーのことですから、考えてないということはないと思ったのですが、まずはシンプルに手軽に、家族のような単位で1台で楽しんでみてくださいってことなんでしょうね。
Rollyに関しては、賛否両論、諸説紛々、罵詈雑言、馬耳東風(?)、色々ありますが、理屈じゃない部分もあって難しいですよね。実際、休日のソニービルに行けば、デモをやるとものすごい人垣ができるぐらい注目されていますが、そこで受けたインパクトがどこまで維持され、実際に購買に結びつくのかは全くわかりません。スライドの冒頭にあるような、
"Rolly"は遊びごころをスパイスに ソニーで培われてきた技術を ソニーがずっと考えている音の世界に活かした 新しいリスニングスタイルの提案
を誰もが等しく感じ取って、実際に自分のライフスタイルに取り入れられるのかというと、そんなことはまず無理でしょう。そんなことはソニーもはなからわかっていると、そういうことなんでしょう。所詮はひとつの提案商品なんだから。個人的には、みんなで楽しむ云々はともかくとして、視覚表現で音楽を楽しんでもいいんじゃないの、という提案は素直に面白いと思うんですよね。なにしろ、音楽は目に見えないものですから。モーションのプログラムも、コアな人しかやらないかもしれないけど、それはそれでひとつの楽しみ方だし、プログラミング環境そのものを手軽にしかもできるだけ簡単にして提供しようという心意気は素晴らしいと思います。いずれにしても、こんな商品作るのはソニーぐらいなんじゃないでしょうか。しかも、これを商品化して世に送れるだけでもたいしたもんです。
気がついてみれば出荷はもう来週末なんですよね。自分も注文済みですから、29日の実機の到着を楽しみに待ちたいと思います。ということで、画像は一番多いけど、結果的に一番手抜きになってしまったRollyセミナーレポートでした。また、開発者の大口さんを始め、関係者の皆様にこの場を借りまして御礼申し上げます。
蛇足ですが、Rollyはひとまず日本だけで発売されるそうです。様子を見て他の地域をどうするか決めるみたいです。また、プロモに使われた一連の動画も日本で撮影されたそうです。あれだけ外人さんが出てくるので海外かと思ったんですが違いました。稲川素子事務所、総動員だったのか?ちなみに、これらはパーティーの席で関係者に聞いた話です。それとRollyの正式発表があった直後に色々とお便りをいただいておりましたが、Rolly以外のこともご意見をいただいていたので、最後の総括的なレポート(書けるのか?)の段階でご紹介したいと思っております。
なお、次回のレポートの内容についてはちょっと考え中ですが、ウォークマンSとヘッドホンあたりを考えてます。記憶が飛ばないうちになんとかしますってことで。って、12日からもうかれこれ一週間。いいかげん飽きましたかね・・・。