« ソニーのBDレコーダー「BDZ-V9」ってどうよ | メイン | ポテンシャルは高いがナップスター非対応が惜しいソニエリ「SO903i」 »

2006年12月 6日

ロケフリ TVボックス「LF-BOX1」を試す(2)~リモコンがすごいんです

lfblog_061206_1.jpg前回の最後で、もったいぶったようにご紹介したTVボックスのリモコンについてですが、もうこれが素晴らしいですよ、皆さん。一体どこがすごいのかと思うかもしれませんが、ロケフリを一度でも使ったことがある人ならこのリモコンの素晴らしさを実感できると思います。

TVボックスのリモコンは小型の薄いシンプルなデザインですが、一般のテレビやビデオ用のリモコンと違いボタンも少なめだし数字キーもありません。しかも、左上の5つのボタンはTVボックスを繋ぐテレビをコントロールするためのボタンで、それ以外のボタンがTVボックス専用になります。ちなみに、右上から、電源、入力切換、画面表示、設定。リモコン中央部に決定ボタンとその回りに4つのカーソルキー。さらにその回りに画面リモコン、オプション、戻る、カーソルリモコンのボタンが配置されています。なんでこんなスタイルになっているのかというと、このリモコンはリモコンを操作するためのリモコンだからなんです。

lfblog_061206_2.jpgロケフリのモニター機器には外部機器用のバーチャルな(ソフトウェア)リモコンが用意されており、TVボックスも同様にリモコンのデータを本体に内蔵しています。このバーチャルなリモコンが「画面リモコン」であり、これを付属のリアルリモコンで画面上に呼び出して操作するのがTVボックスの基本ということなんですね。他のモニター機器は、液晶モニターならタッチパネルが、PSPなら十字キーやボタン、PCソフトならマウスやキーボードで指示を出せますが、TVボックスにはこのリアルリモコンがそれの変わりになるということです。自分でも何を言っているのかわからなくなりそうですが、おわかりいただけますでしょうか…。

よって、ベースステーション内蔵のアナログチューナーと外部入力×2台分の、合計3つのバーチャルリモコンを、このリアルなリモコンを使って操作することになります。アナログチューナー用のリモコンは数字が縦に並んだシンプルなものです。チャンネル切り換えはカーソルキーの上下と決定ボタンのみの操作で行います。ちなみに、我が家はTVボックスをアナログテレビに繋いでいるのでこのモードを使う必要性は全くありません。もちろん、チューナーを持たないモニター機器を使っている場合には使えますけどね。やはり、このリモコンが生きてくるのはやはり外部機器を楽しむときなんです。かねがね言っているように、ロケフリは外部機器を繋いでこそだと思います。

TVボックスの画面リモコンは、繋ぐテレビの解像度を考慮してか、テキスト中心の非常にシンプルなものになっています。機能が多い機器の場合は上部にあるブルーの○ボタンを切り換える必要があります。ちなみに、ソニーさんからお借りしているスゴ録用の画面リモコンは6つ、RC-X5は3つのモードを切換ながら操作します。最初は切換が面倒で煩雑かなあとも思ったのですが、録画した番組を再生するだけなら実際に使うボタンは意外に限られているので、気にならなくなりました。

lfblog_061206_3.jpg

で、何がどうすごいのかという話に戻るわけですが、本当にすごいのは「画面リモコン」ではなく「カーソルリモコン」という機能なんです。このボタンを押すと上下左右のカーソルキーと決定キーの操作に限り、外部機器を直接コントロールできるもので、リアルリモコンとバーチャルリモコンが同期…ってまたわかりにくいですかね。スゴ録もRD-X5を含め、今のHDDレコーダーって大半が、基本操作をリモコンの上下左右と決定ボタンの5つのキーで行いますよね。その操作のみを独立して行えるようにすると言えばわかっていただけますでしょうか。

lfblog_061206_4.jpg

ちなみに、TVボックス以外のモニター機器では、画面リモコンの上下左右・決定ボタンとモニター機器のキーやボタンが一致しません。PSPで外部機器を操作する場合だと、画面リモコンの任意のカーソルキーを選択したい場合だけでも、該当のキーを選択するまで何回も本体の十字キーを押して○(決定)ボタンを押す必要があります。PCソフトもキーボードの上下左右キーで操作できるのは別な項目で、基本はマウスでバーチャルなカーソルキーを操作することになります。

スゴ録で説明すると、録画した番組を見たい場合は、「画面リモコン」を呼び出し、XMB(クロスメディアバー)で「ホーム」→「ビデオ」という横の操作をした後、縦操作で任意の番組を選択して決定ボタンを押します。これをPSPで行おうとすると、□ボタンで画面リモコンを呼び出し、十字キーを最短で13回操作して一番下の「ホーム」を○ボタンを押して選択。ホームからカーソルボタンまで4回十字キーを操作後、○ボタンを何回か押して「ビデオ」に到達、さらにカーソルを上下のどちらかに移動させ○ボタンを押して任意の番組を選択する…などと、書いてて嫌になるぐらい手順が必要なのですよね。

lfblog_061206_5.jpgTVボックスの場合は、「画面リモコン」ボタンを押し、カーソルキーでリモコンのモードを4番目に切換えた後、一番上にある「ホーム」ボタンを選択。ここで「カーソルリモコン」を押すと、画面上のXMBを直接手元のリモコンで操作できるようになり、以後はスゴ録のリモコンと全く同じ手順で任意の番組を再生できるというわけです。ちなみに、カーソルリモコンをオンにしている間は画面右下にアイコンが表示されます(右画像)。モードを抜けたいときは「戻る」ボタンを押すか、カーソルと決定キー以外のボタンを押せば良いようです。

かねてからPSPの本体の十字キーと○ボタンが画面のそれとシンクロして使えたらどれだけ便利だろうと思っていたのですが、TVボックスのカーソルリモコンはまさにそれを実現しているのです。ただ、これがどれだけ快適かはロケフリを少しでも使ってみた人にしかわからないかもしれませんね…。それと、操作にはやはりある程度の慣れが必要ですし、スゴ録のリモコンが一番便利な事には変わりありません。それでも、ここまでできるようになったのかという感動の方が自分にとっては大きかったです。

ロケフリ人工拡大のためにも、PSPやPCのプレイヤーにも実装して欲しい機能です。ということで、そこんとこよろしくお願いします、ソニー様。

投稿者 SPA : 2006年12月 6日 16:55 : カテゴリー ロケフリ体験ブログ