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2008年6月 2日
ストリンガーCEOと中鉢社長が語るソニーの今と今後~日本発からの脱却へ
・OLED、PS3、Blu-ray・・・ソニーのストリンガーCEO、自社の展望について語る
・もう1度、世界で輝きたい ソニー・中鉢良治社長に聞く「脱日本のイノベーション」戦略
ストリンガーCEO&中鉢社長、ソニーツートップへのインタビュー記事。利益率をもっと大きくしないとソニーは倒産してしまうのだが、ソニー独自の文化があってすぐに適応するのは難しいと語るストリンガー氏。オープン・イノベーションとグローバル化をかかげ、今までの閉鎖的な「日本の、日本によるソニーのための開発」からの脱却をはかろうとする中鉢氏。
オープンなリソースを使いながらも、それを組み合わせながらソニーとして優れた技術を生んでいく必要があります。やはりソニーは技術に根差したベンチャーです。この会社から良質な製品やサービスが次々に生まれてくる。社員が胸を張って、生き生きと輝き、社会貢献も立派に果たす。このような様々な取り組みが、みなさんの前で展開されれば、私はもう一度、ソニーが世界で最も輝く会社になれると信じています。
とは中鉢社長の締めくくりのコメントですが、気がつけば二人の新体制からもう3年なんですね。いまだ「山登りに例えると6合目」だそうです。ストリンガー氏のインタビューから察するに、いまだに壊れていないサイロもあるようですが、中鉢社長自らが脱日本を語るなど、ソニー内部の残りの悪しき部分は外堀から変えていこうということなのでしょうかね…。
細かい話ですが、日本と違って欧米ではウォークマンケータイの普及がハンパじゃないですね。ソニエリの販売した音楽再生機能付きケータイの半数近く、8000万台がウォークマンケータイなんですって。また、ウォークマンそのものについてストリンガー氏は、「復活している。われわれは努力を続けている」、iPodとウォークマン「2種類の機器が共存する余地はある」とコメントなさってます。
現場の無茶が独創を生む 出井伸之氏(元ソニー会長兼CEO)が語る日本企業の執念
こちらはかなり前の記事なんですが、元ソニーCEOの出井氏が語る日本の競争力について語ってます。日本企業には「10年我慢できるという企業の執念」が大事で、現場の上にいてトータルの仕組み(=企業の生態系づくり)を考えている人(コーポレートアーキテクチャー)が必要とか。ストリンガーCEOが「10年我慢できる」ような人に見えないのは自分だけ…?
投稿者 SPA : 2008年6月 2日 08:51 : カテゴリー ソニー全体